2012/09/06 06:53 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2012年前半の経済成長率は年率4%
昨日、発表された2012年前半の豪のGDPは、鉱山資源などの商品価格が下落し、新規住宅販売が低迷したにもかかわらず、年率4%と市場の予想以上に強い数字となりました。
これに対し、市場関係者のコメントとして、ドイツ証券のチーフ エコノミストAdam Boyton氏は、
(1) 労働市場の雇用が緩慢で、消費者信頼感指数が低迷する中、そのような強い数字には、俄かには信じがたいものがあり、これは輸出価格と輸入価格のギャップを調整したからであろう(実際にはそれほど強い数字にはならない)。
(2) 豪の輸出額は、鉄鋼石の大幅な下落によって7%も減少しており、今後も更に減少する可能性がある。
(3) 第2四半期の設備投資に関しても、第1四半期の5.5%から0.9%に大幅に減少しており、オーストラリアの鉱山部門に対する投資は次第に冷めてきている。
(4) 住宅部門の設備投資は、民間の設備投資の20%を占めており、第2四半期はRBAが政策金利を大幅に引き下げたにも拘わらず1.7%の減少となっている。
とコメントしています。
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