2012/05/09 05:55 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月貿易赤字が急増
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した3月の豪の貿易赤字は、季節調整後で2月のAU753mnの赤字からAU1.59bnの赤字へと倍増しました。 事前の市場関係者の予想ではAU900mnの赤字を想定していましたので、予想以上に貿易赤字が膨らんでいます。
内訳としては、輸出がAU3922mn増加してAU24.52bnとなり、特に農業関連の輸出が8%増加していますが、非農業関連の輸出はAU38mn減少しています。 また、鉱山部門では金の輸出が6%増加しています(金額ベースでAU76mnの増加)。
一方、輸入に関しては、サービスや製品に関してはAU1.22mn増加してAU26.107bnでしたが、中間財やその他の機材の輸入はAU809m増加し(率にして9%増)、消費財の輸入はAU317mn増加しています(同6%増)。
市場関係者のコメントとしては、Commonwealth Bank のシニア エコノミストのJohn Peters氏は「鉱山部門の輸出は、昨年の洪水の影響からかなり回復してきているが、ここにきて、輸出に頭打ち感が出ている。 しかし年後半にかけては再び増加して、豪の貿易は黒字化するであろう」としています。
一方で、HSBC のチーフエコノミストのPaul Bloxham氏は、「全体的には我々の期待を大きく外れるものではないが、2012年第一四半期の貿易収支が赤字であった事に失望した。近い将来、豪経済が失速する可能性がある」と指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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