2012/08/10 05:37 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、7月の失業率は5.2%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した7月の失業率は5.2%で全体としては14,000人の雇用が増えて総労働人口は11.52百万人となっています(尚、7月の失業率発表時に6月の失業率を5.2%から5.3%に上方修正しています)。
内訳としては正規雇用が9,200人増え、非正規雇用が3,800人増加しています。 一方で、全労働者の労働市場参加比率は65.2%と前月対比若干低下しています。 事前の市場関係者の予想は失業率求人広告件数の減少を受けて5.3%に上昇すると予想されていましたので、予想に反して豪の労働市場は健全に推移していることを示しています。
政府筋の雇用担当大臣Bill Shorten氏は「オーストラリア経済の良さは、他の発展国の低い経済成長率と高い失業率に比べて際立っている」とし、「今後もオーストラリアは、世界経済の中にあって現在の地位を確保し続けるであろう」と発言しています。また「豪経済は、過去5年間の間に、それまでの商品などの輸入中心から、サービスの輸入の比率が大きく上昇し、今後もその傾向は続くであろうとしています。
一方で、市場関係者の間では、先の5月6月の政策金利の引き下げを受けて、年央から年末にかけて豪の労働市場は更に好転するとし、引き続き豪経済は堅調に推移しそうです。また、Nab(national Australia Bank)のシニア エコノミストDavid de Garis氏は「豪の労働市場は緩やかながらも拡大傾向が続きそうである」と指摘しています。
また、これによってRBAは先の住宅価格が上昇に転じたことも受けて、今後、数か月は政策金利を更に引き下げることはないであろうとの見方も出始めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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