2012/07/18 05:57 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、7月のRBA議事録から
昨日、今月3日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されましたので、その主な内容をご紹介したいと思います。
(1) ヨーロッパ債務危機のリスクが、再び、世界に広まるリスクが潜在的にある。
(2) アメリカ経済がここにきて更に弱まるリスクが出てきており、FRBは、今後、数か月以内に更なる金融緩和を行う可能性がある。
(3) RBAとしては、豪経済は引き続き健全に成長しており、他の先進国に比べてもその健全性が際だっているとの認識で一致した。
(4)理事のメンバーの一人は「5月、6月の大幅な政策金利の引き下げによって、国内景気を力強く下支えしており、一部の景気指標では2011年央以来の力強い数字も見受けられる」と指摘している。
(5) 現在の政策金利3.5%はほぼ適正な水準にあり、以前(5月、6月以前)のように、更に政策金利を引き下げなければならないような流れは弱まってきている。
これを受けてTD証券のエコノミストAlvin Pontoh氏は「今回の議事録から、RBA理事は、当面は「様子見」を決め込むであろう」としていますが、「我々としては、将来的に一段の政策金利の引き下げを予測しており、後はそのきっかけ待ちである」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。