プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2012/07/03 05:52  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、住宅価格に底入れ感、一方でインフレは引き続き沈静化


おはようございます。

昨日、民間の住宅調査機関RP Data-Rismarkが発表した6月の住宅価格は、5月、6月とRBAが政策金利を大幅に引き下げたおかげで、前月比1%の上昇となった発表しました(ちなみに5月は前月比1.4% のマイナス)。

通常、この季節は住宅価格が弱含む傾向がある中、シドニー、メルボルン、ブリスベンの住宅価格は1%上昇し、パース、キャンベラの住宅価格は2%上昇しています。 一方でダーウィンは0.7%低下しています。 各州都全体としては、この3か月間で1.2%下落し、前年同月比でも3.6%下落したままです。

一方で、民間のTD Securities-Melbourne Instituteが発表した6月のインフレ率は、前月比0.2%低下しました(ちなみに4月はマイナス0,2%、5月はフラットでした)。これによりTD証券は2012年第1四半期の豪のインフレ率はプラス0.7%と予測し、前年同期比でプラス1.4%に留まると予想され、2009年第3四半期以来の低さになるとしています。

TD Securities のエコノミック リサーチのヘッドAnnette Beacher氏は「足元のインフレ率の落ち着き振りを受けて、明日(7月3日)に開催されるRBA理事会では、現在の政策金利3.5%の金利を据え置くであろう」とし、「今後は、ヨーロッパの信用危機に端を発する世界的な景気低迷の下、RBAは引き続き、(金融政策は)緩和気味に運営するであろう」とコメントしています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。