昨日、民間のＡＮＺが発表した８月の新聞及びインターネットを通じて行われた求人広告件数は、季節調整後で前月比０．６％減少し、平均週間求人広告件数は１８６，３３１件でした。　内訳としては、インターネットによる求人広告件数は０．５％低下し、新聞による広告件数は３％減少しています。
但し、前年同月比では、まだ６．１％の増加となっています。

今日のＲＢＡ理事会を前に「労働市場は、益々冷えて込んできており、ＲＢＡは政策金利を据え置くであろう」との見方が支配的です。
ＡＮＺのチーフエコノミストWarren Hogan氏は、「今日の数字は、今後、失業率が急上昇すると言うよりも、寧ろ停滞気味になることを示している」と指摘しています。

また、この日、民間のThe TD-MI inflation gauge が発され、８月のインフレ率は、７月の０．３％上昇した後、マイナス０．１％でした（前年同月比でプラス２．９％）。　内訳としては、果物や野菜の値段が１．６％下落し、また、リゾートホテルや電気製品も下落しています。その一方で、自動車関連、家庭要因が値上がりしています。果物や野菜の値段が大きく下落したのは、今年１月のクイーンズランド州の大洪水で大きな被害を受けて高騰していましたが、これらの被害地が復旧し、再び野菜や果物が市場に出回るようになったためです。

ＴＤ証券のエコノミストAnnette Beacher氏は「これまで発表してきた我々のインフレデータによれば、２０１１年前半に加速していたインフレ率は、２０１１年第３四半期には一息つきそうである」とコメントしています。