2010/02/03 05:41 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、公定歩合を据え置き
昨日、RBA(オーストラリア準備銀行)は、 現在の公定歩合3.75%を据え置くと発表しました。
RBA議長のGlenn Stevens氏は、 以下の声明を発表しました。
(1)オーストラリア経済は順調に回復しているが、2009年末に行った(一連の)公定歩合の引き上げの影響が消費にどう影響するかを見極めたい。
(2)また、市中銀行が、RBAの金利引き上げ幅以上に貸出金利を引き上げていることも据え置いた理由の一つである(RBAの引き上げ幅より約1%近くも金利を上げている)。
(3)オーストラリアの景気後退感は既に過ぎ去っており、金融面からの景気刺激策をする必要はなくなったため、2009年の年末の金融緩和政策を修正した(公定歩合0.25%を10月から12月にかけて3回上げたことに対する説明)。
(4)引き続き、現在の金利水準そのものは低い水準にとどまっており、今後、景気が更に拡大する局面において、インフレ率が我々の目標とする水準(中期的に3%)を越えてくる局面では適切に金融政策を調節する(景気次第では更なる公定歩合の引き上げを示唆)。
また、政府側の対応として、Kevin Rudd首相は、市中銀行はRBAの公定歩合の金利引き上げ幅以上に金利を上げないよう警告しています。
ちなみに、一昨日のオーストラリア国内の定期預金キャンペーン金利(10,000豪ドル以上)は、3カ月で5%、1年で6%、3年で7%と確かに、RBAの公定歩合3.75%に比べて非常に高くなっています(貸出金利は、当然のことながら更に高い!!)
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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