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2012/04/25 05:39  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、政策金利0.5%引き下げの可能性も


昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2012年第一四半期のCPIは、前期比僅かに+0.1%の増加に留まり、前年同期比でも+1.6%とRBAが中期的な目標値に挙げている2〜3%のレンジをも大きく下回る数字となりました。

事前のエコノミストの予想は+0.6%で、前年同期比でも+2.2%でしたので市場は驚きをもって受け取られました。 また、為替市場や債券市場では、来月のRBAの定例理事会でこれまでの予想の0.25%の引き下げから0.5%の引き下げもありうるとの見方も出始めています。

内訳としては、11項目中4項目が全般的に大きく低下し、中でも家具、オーディオやビデオ関連は6%も下落し、国内や海外旅行も2%下落ししています。 更に食料品関連ではノン アルコールの飲料品が2.5%下落し、果物に至っては、昨年のクイーンズランドの大洪水で高騰した反動で前年比30%も下落しています(確かに、バナナは、去年の洪水前には2.5ドル/kgで売られていましたが、洪水後は、一時的に12ドルまで急騰して思わず仰け反ったのですが、それが今では元の2.5ドル/kgで店頭に並んでいます)。 一方で教育関連の価格は4.7%上昇し、医療関連は14.1%も上昇しています。また、家賃は1%上昇し、電気台は3%上昇しています。

昨日の非常に低いCPIの数字を受けて、Arab bankの為替トレーダーDavid Scutt,氏は「次の定例理事会では政策金利を0.5%引き下げる可能性も出てきた」と強気のコメントをしています。
事実、豪ドルは、昨日の数字の発表後、それまでの1.03ドル台前半から1.02ドル台後半まで急落し、債券市場では、10年国債は9bp金利が低下し(価格は上昇し)、1990年代ぶりの低い水準にまで債券は買われています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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