2011/08/18 05:22 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第2四半期の賃金上昇はプラス0.9%にとどまる
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2011年第2四半期の賃金上昇率は、前期比プラス0.9%にとどまり、前年同期比プラス3.8%にであったと発表しました(事前のエコノミストの予想は、前期比プラス1%でした)。 また、この内、民間部門の賃金上昇率はプラス0.7%にとどまり、RBAが懸念しているレベル(年率3%)を下回りました。
昨日のデータによって、RBAはこれまで賃金上昇によるコストプッシュ インフレを懸念していましたが、その心配はなくなり、寧ろ、今後の世界経済動向次第では、政策金利の引き下げも視野に入ってくると市場関係者は見ています。
UBSのチーフエコノミストScott Haslem氏も「政策金利は現在の水準で暫くは推移するであろう。 しかし、世界経済動の不安定な状態が今後も続くようであれば、政策金利を引き下げる可能性があるかもしれない」とコメントしています。
また、この日、民間のWestpacが発表した豪の中期的な景気見通しインデックスは、2009年8月以来の弱い数字となり、5月の調査時の年率1.8%成長から6月は同1.6%に失速しています。
現在の金融市場では、今年末までにRBAが積極的な政策金利の引き下げを織り込む水準で取引されていますが、殆どのエコノミストは年末までは政策金利の変更はないとみています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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