2011/08/12 05:30 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、7月失業率は5.1%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した7月の豪の失業率は、6月の4.9%から5.1%に上昇し、雇用者数は100人減少したと発表しました。 事前の市場関係者の予想では、失業率は1.9%で雇用者数は13,750人増加を予想していましたので、予想を大きく下回りました。
内訳としては、正規雇用者数が22,200人減少して8.06百万人となり、パートタイム雇用者数は、22,100人増加して3.4百万人となっています。また、労働者の就業率は65.6%と6月から7月にかけては引き続き堅調に推移しています。
これまでは非席雇用者から正規雇用者への移行が行われてきましたが、ここに来て正規雇用者を減らし、非正規雇用者を増やすことで景気の変化に迅速に対応しようとする雇用者の姿勢が窺えます。
この数字の発表を受けて、為替市場では豪ドルが、対米ドル対比1.02ドル台前半から1.01ドル台前半まで急落しましたが、その後は買い戻されています。
マコーリー リサーチのエコノミストBen Dinte氏は「今日の数字は、労働市場の極端な悪化(たとえば失業率が将来的に6%まで急上昇する)を示すものではない」としながらも「これまで発表されてきたビジネス信頼度指数や広告件数などから、今後は、失業率が低下するよりも、寧ろ徐々に上昇していくのではないか」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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