プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2012/02/14 05:48  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、2011年12月の住宅ローン認可件数は上昇


おはようございます。
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪、2011年12月の住宅ローン認可件数は、前月の11月に比べて2.3%増加しました。 事前のエコノミストの予想では+1.8%でしたので、予想を上回って増加しています。

内訳としては、住宅を初めて取得する人の割合が全体の21%を占め、また、住宅ローン1件当たりのローン残高も若干増えてAUD283,000でした。 また、自分の持ち家に対する住宅ローン残高は1%増加してAUD14.13bnでした。 一方で、投資用住宅に対するローンは7.5%増加してAUD7.1bnとなり、この水準は2007年のピークを若干下回った水準まで回復しています。 しかしながら、今回の認可件数の内、85%が中古のマンションや集合住宅であり、新築住宅は伸び悩んでいます。

今回の数字は、RBAが2011年11月と12月に政策金利を引き下げたことを受けたもので、UBSのチーフ エコノミスト Scott Haslem氏は「今日の数字は住宅市場が上向き始めている事を示しています」と今後の景気に対して前向きに捉えています。

一方で、 TD SecuritiesのAnnette Beecher氏は「今日の数字は(景気にとって)非常にいい数字あるが、豪の主要銀行が、調達金利の高止まりを理由に、住宅ローン金利の引き下げを渋っている」とし、今後、更に住宅市場が上向くことにはやや警戒感を示しています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。