2011/08/04 05:21 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の貿易黒字は縮小
昨日、ABS(オーストラリア統計局)は6月の貿易収支が、季節調整後で前月のAU2.7bnの黒字からAU2.05bnの黒字に縮小したと発表しました(市場の事前の予想は、AU2.2bnの黒字予想でしたので、それ以上に減少したことになります)。
内訳としては、輸出は前月比変わらず、輸入が前月比3%増加しています。具体的には、輸出部門では、穀物や肉の輸出が4%増加し、石炭が4%、鉄鉱石が18%、その他鉱山石が4%増加する一方で、金の輸出が55%減少し、全体としてはフラットになっています。 また、輸入では中間財の輸入が4%増加し、資本輸入が7%増加しましたが、消費財の輸入は1%減少しています。
また、この日、ABSは豪の6月の小売売上高が季節調整後で前月比0.1%減少してAUD20.54bnであったと発表しました。 事前のエコノミストの予想は、0.3%の増加を見込んでいましたので、予想を大きく下回ったことになります。
今日のデータから、「消費者が、住宅ローンや今後の住宅購入の為に消費を控えている事が浮き彫りになった」と市場関係者は捉えています。
金融市場では、先日発表されたインフレ率の高さから金利引き上げ期待すら出ましたが、最近の経済指標の数字の悪さから、現時点では逆に来年にかけて0.86%の金利の引き下げを織り込む水準にまで買われています(フォワード金利は低下しています)。
それにしても、最近の豪の金融市場は、金利の先行きを巡って乱高下しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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