2011/07/21 05:51 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月の景気先行指数は2年振りの低さに留まる
民間のWestpac-Melbourne Institute が発表した5月の景気先行指数は、4月の2.2%から1.6%に低下したと発表しました。この指数は6〜9カ月先の景気の状態を予測するものとされ、今回の数字は2009年9月以来の低い数字に留まっています。これに拠って、今後の経済成長率の下方修正が確実となり、RBAは現在の政策金利を維持する事は、ほぼ確実との見方が大半になりつつあります。
Westpacのチーフ エコノミストBill Evans氏は、「今回の指数は、2010年3月以来継続的に低下して9.5%下落している。 また、アメリカ経済においては住宅着工の低下、商品価格の下落、企業収益の低下、貸し出しの伸びの低下等に見られるように、今後、アメリカ経済の失速が予想される」とし、豪経済もその影響を受けて失速すると予想しています。
また、この日、豪大手の小売りチェーン Woolworthが発表した2011年4〜6月期の売り上げは前四半期対比9.6%低下したと発表しました。 更に、同日、豪で日用雑貨を使う大手小売りチェーン店Big Wの同四半期の売上は7.6%低下したと発表されました。また、電気製品の売り上げも軒並み低下しています。
最近の豪の景気指標を見てみますと、どうやら豪経済はピークアウトし、これ以上の政策金利の引き上げはなく、金融政策は現状維持が暫く続き、将来の景気指標次第では、金融緩和の可能性すら出てきました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。