2011/12/29 06:08 | 昨日の出来事から | コメント(0)
私のゴルフ下手は、杉原プロのせい?!
読者の皆様でゴルフをされる方も多いと思います。 特に、わたしと同年代もしくは、それ以上の世代の方は、杉原輝雄プロが1980年代にNHKのゴルフ講座を担当された時、テキストを買ってはビデオ録画された方も多いのではないでしょうか(私もその一人です!)。
杉原プロは、面白おかしく、そしてわかりやすくゴルフについて講義されるのですが、その内容は今の常識からはかけ離れていて、例えば、左ひじも右ひじも曲げてスイングするとか、ボールの位置の前後30センチは、打つ方向に対して直線に腕を動かす(変則腕振りスイング)とか、更にはゴルフのスタンスはいつもオープンに構えるなどなどです。
当時は、杉原プロの黄金時代で、アマチュアゴルファーたちは、こぞって杉原プロのスイングの真似をしたものです。 ですが、あの独特のスイングは、非力で小柄な杉原プロが、ジャンボ尾崎選手や中島常幸選手のように、大柄で体力もある選手に対抗するために練習に練習を重ねて作り上げた独特のスイングで、素人の私達がとても出来るものではなかったのです(それをNHKのゴルフ教室のレッスンとして番組を組んだのは、ある意味で「不幸な出来事」だったと言わざるをえません)。
ちなみに、私が初めてゴルフクラブを握ったのは、1984年にエジプトでアラビア語の語学研修生の時にエジプト人から教わり(そもそも、ここからが間違いの始まり!)、以来、誰に教わるわけでもない見様見真似のゴルフに突っ走り、スコアとい言えば人間の煩悩の数(108)を下回ったことがありません(本当にへたくそ!汗)。
そんな私が、今年の年末を迎えた昨日、1980年代にテレビを見てはゴルフの勉強をしたあの杉原プロ逝去の報に接して思った事は、「ああ、自分が若かった頃、良きにつけ悪しきにつけ色々と影響を受けた人がどんどん亡くなっていくなあ。 そして、かく言う私も初老を迎える年になってしまった。 私の課題山積の残りの人生において、せめてゴルフのスコアだけは、人間の煩悩の数(108)よりは一つでも減らしてあの世に行きたい」ということでした。
そうでないと、ゴルフに関しては、三途の川を渡る際に、まるで税関の検査官よろしく閻魔大王のチェックを受け、仏教で言うところの極楽浄土に辿りつけず、人間より下の阿修羅の世界に落ちて悪あがきをしなければいけないからです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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