2011/06/17 04:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月のインフレ期待は緩やかに低下
昨日、民間のMelbourne Institute surveyが6月に消費者に対して行った今後1年間のインフレ期待は、3.3%とRBAが目標とするインフレ率2−3%をやや上回りましたが、今年始めの4.6%のインフレ期待率から比べるとかなり緩やかなものになってきています。 しかし、RBAが目標とするインフレターゲットにインフレ率は収束すると期待している人の割合は、5月の16.1%から15.7%と若干低下し、消費者は、インフレ率が2−3%に範囲内に収まると考えている人は少ないようです。
Melbourne Instituteのリサーチ フェローMichael Chua氏は、「今月のサーベイでは、消費者は、将来、インフレになると考えている人が増えている」とし、「今後の景気指標の発表次第では、消費者の更なるインフレ期待が形成される可能性がある」と指摘しています。
一方で、RBAは、現時点ではインフレは彼らのターゲットの上限(3%近辺)で推移すると考えており、今後、更なる物価や賃金が上昇する場合には、政策金利の引き上げを検討する事を示唆しています。
尚、このサーベイは、RBAが政策金利の据え置きを決定した6月第1週に行われており、RBAの政策金利据え置きを織り込んだ状態で行われています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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