2011/12/07 05:50 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利0.25%引き下げ
昨日、RBA(オーストラリア中央銀行)は、政策金利を4.5%から4.25%に引き下げることを決定しました。これで先月に続いて2カ月連続で引き下げたことになります。 尚、次回のRBAの理事会は2012年2月までありません。
政府筋として、Wayne Swan財務長官は「今日の政策金利の引き下げで、ヨーロッパの信用不安を緩和し、金利引き下げの効果は、広く消費者に行き渡るであろう」とし、「今回の金利引き下げは、平均的な住宅ローン(30万豪ドル)を持っている家庭にとって月額50ドルの支払い金利軽減になり、いいクリスマス プレゼントになる」とコメントしています。
また、RBA総裁の理事会後の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) ヨーロッパ債務問題が、世界に不透明感を与えている一方で、いまだ、その解決策を見いだせていない。 最近になって、ユーロの債務問題はアジア諸国の経済に悪影響を与え始めている。
(2) 豪経済は、他の先進国に比べて景気は好調であるが、借り入れの需要はここにきて減退してきている。
(3) 豪、国内のインフレの見通しは、今後も低下傾向を辿ることが予想されることも、今回の政策金利引き下げを決定した要因の一つとなった。
市場関係者は、総裁の声明を受けて、ヨーロッパの債務問題が解決されなければ、2012年2月のRBA理事会で更に政策金利を引き下げる可能性があるとしています。
WestpacのチーフエコノミストBill Evans氏は、大胆にも今年の7月に「RBAが1年以内に100bpの政策金利の引き下げをする」と予想しましたが、彼によれば、来年の2月と5月に更に0.25%の政策金利を引き下げて、彼の予想通になる」とし、「我々の見通しでは、今後3カ月は、豪も含めた先進国の景気は、回復せず、RBAは更なる政策金利引き下げに迫られる」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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