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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/12/06 05:39  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、11月のCPIは0.1%の下落


おはようございます。

昨日、民間のTD Securities-Melbourne Institute が発表した11月の豪の消費者物価指数は、前月比0.1%下落しました。 8月以降、同指数は2カ月連続で上昇していましたが、先月になって再び下落し、前年同月比では+2.1%とRBAが目標とする2〜3%の下限近くで推移しています。

主な内訳としては、果物や野菜などの食料品の価格が2.1%下落し、ガソリン価格が3.5%も下落しています。その一方で、家庭用品や家具価格の上昇が、これらの下落を相殺して、結果的には、若干のマイナスにとどまっています。

短期市場では、世界的な景気の低迷とヨーロッパの経済危機を背景に、本日開かれるRBAの定例理事会で0.25%の政策金利を100%織り込み、今後、1年以内に100bpの政策金利の引き下げを先取りした水準で取引されています。

その一方で、エコノミストの見方は大きく分かれており、今日(12月6日)の政策金利の引き下げに懐疑的なエコノミストもいます。 TD証券のAsia-Pacific リサーチのヘッドAnnette Beacher氏は「明日(12月6日)のRBAの理事会で政策金利を引き下げることに我々は懐疑的である。代わりに、RBAは近い将来に政策金利の引き下げのメッセージを強く示唆するであろう。実際の政策金利の引き下げは2012年第1四半期であろう」とコメントしています。

また、この日、民間のANZ Banking グループが発表した11月のインターネットおよび新聞による求人広告件数は前月に比べて季節調整後でフラット(変わらず)でした。 内訳としては、インターネットの求人広告件数はフラットで、新聞による広告件数は0.6%増加し、前年同月比では0.2%の減少となっています。

ANZのオーストラリア経済のヘッドIvan Colhoun氏は、「(今回のような)一時的な求人の減少であるならば、豪の失業率を大幅に上昇させることもないし、RBAが政策金利を急いで引き下げる必要もない」とコメントしています。

ANZ バンキング グループとしては、2012年央にかけて豪の失業率は5.5%程度まで上昇するものの、その後は、緩やかに低下すると予想しています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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