2010/11/30 05:35 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第3四半期の企業収益率は低下
昨日、オーストラリア統計局(ABS)が、第3四半期の企業収益率を発表し、前期比1.5%下落したと発表しました(事前のエコノミストの予想は4%の増加でしたので驚きをもって受け取られました。 それにしてもずいぶんと外れた予想!)。 また、前年対比ではプラス25%でした。
また同時に発表された企業在庫の価値は、前期比0.8%下落したと発表されました(事前の予想はプラス。4%の増)。ABSは、「豪ドル高と中国への輸出が緩やかに低下傾向にあることが主たる要因」とコメントを出しています。
更に、この日、住宅産業協会による民間の上位100社の建設会社による10月の住宅販売実績が発表され、9月対比2.4%の増加に留まりました。 また、今後の見通しとして2011年は新規住宅販売が9%下落すると予想しています。
今日の数字を受けて、ANZのシニア エコノミストのKatie Dean氏は、「今日のデータは、景気の失速を意味するが、それでも基本的には、まだ拡大基調にある」とし、「RBAは2009年以来7回も政策金利を引き上げており、これまでのRBAの政策決定は正しく、今後は、暫く据え置くであろう」とコメントしています。
また、シティ グループのシニア エコノミストPaul Brennan氏は、「公的部門、民間部門共に景気の牽引役をしてきたセクターがやや不安定になってきており、RBAは、オーストラリアの夏(2011年3月頃まで)は、金利の引き上げを見送るであろう」とコメントしています。
今、市場の注目は、今週の水曜日に発表される第3四半期の豪のGDPの数字です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。