昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した７月の新規住宅ローン認可件数（修理は除く）は前月比＋３．９％でした。この内、新しく住宅を取得する人の住宅ローン認可件数は＋５．３％でした。また、中古住宅のローン認可件数も５．４％と増加しています。

不動産リサーチ会社 CoreLogic’s のオーストラリア　リサーチのヘッドTim Lawless氏は
（１） 今回の数字は非常に力強い数字であり、住宅用ローンに関しては２０１５年以来、投資用ローンに関しては２０１６年以来の高い伸びである。

（２） 背景には、RBAが６月と７月に政策金利０．２５％を２回引き下げて現在の１％にした事、更には、金融監督庁が銀行のローン貸し出しに関する基準を緩和した事がある。

（３） 今回の数字は、不動産価格に底打ち感が出たことを受けて、人々の不動産取得に勢いが出始めている事を示している。

（４） 投資用住宅ローンも増加しているが、ローン全体に占める割合は２０１５年の４３％に対して２６％に留まっている（金融監督庁やRBAは投資用住宅ローンの割合が過度に大きくなることを望んでいない）。