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「北風と太陽」という童話がある。 どちらが旅人のコートを脱がせることが出来るかと、北風と太陽が競うという話だが、北風がコートを脱がせようと冷たい風を猛烈に吹けば吹くほど、旅人はよりしかっりコートを握り締め、脱がせるどころではなくなってしまった。 一方太陽はポカポカ陽気を送り続け、暖かくなった旅人はいともあっさりコートをぬいでしまい、太陽の勝ちとなった。 小泉人気が異常に高いにもかかわらず株価が下がっているのは、一般の人気の原因がこれまでの自民党を中心とした体制の破壊や不良債権処理を期待する、いわば北風政策人気に対し、株式市場はリスクキャピタルに対する太陽政策を期待しているという違いな…
[ 2001/07/13 00:00 ] コメント(0)
小泉首相の初外遊は顔見世的だったこともあって、各国とも歓迎のムードで無事終わったが、さて本番はこれからである。 小泉首相は、ブッシュ大統領やブレア首相、シラク大統領などと意思の疎通ができたのは確かだが、同時に彼らに大きな期待を持たせたことにもなる。 世界経済が低迷色を強めるなかで、最も問題視されている日本のトップがやってきたのだから、外国としても日本への期待は大きくなるのも当然だろう。 とくにアメリカはこれまで単独で世界経済を引っ張ってきただけに、今度はおまえの番だとばかり、日本に大いに期待してくるはずであり、今後は当然具体策を求めてくるだろう。 さて、そこで気になるのはどん…
[ 2001/07/06 00:00 ] コメント(0)
まことに当たり前だが市場は売り手と買い手で成り立っている。 その最も判り易い例が株式市場だろう。 売りが増えれば株価は下がるし、その逆も同様である。 そこで改めてお考えいただきたいのだが、市場には様々な心理が働き、時として思わぬ価格がつくことも多いということである。 世の中に悲観色が強くなれば、当然売り手が増えるし買い手は引っ込む。 不安に駆られている売り手は何が何でも売りたい、またはどうしても資金が必要といった事情に迫られているので、その価格が適正かどうかより、とにかく売ってしまいたい。 そのため時として不当に安い価格で売買が成立することが多くなる。 その好例がいまの不動産…
[ 2001/06/29 00:00 ] コメント(0)
投資家の心理にパターンがあるように、相場にもパターンがある。 有名なアメリカの格言に「強気相場は絶望のなかで芽生え、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、幸福のなかで消えていく」というのがあるが、相場にも絶望から幸福までのパターンがある。 一方、相場もぼやっと見ていればただ株価が動いているだけにしか見えないだろうが、その値動きを通してそれぞれ時期に応じたパターンとなるものなのである。 直近のNY市場がいい例だが、90年代初めの上昇相場のスタート時点では、景気は最悪で不良債権も問題化していたし、金融システムも中南米危機の病み上がりでふらふらしていた。 天下の大銀行のいくつかが、日本…
[ 2001/06/21 00:00 ] コメント(0)
このごろ、内閣の支持率は天にも昇るほど高いのですが、何故株は安いのですかとあちらこちらで聞かれることが多い。 経験則で言えば、これまでは大体内閣の支持率と株価はパラレル(平行)で動くことが多く、それだけに不思議に思う人が多くなっているのだろう。 強いて答えるとすればこうなる。 小泉内閣発足当時は、変化を先取りするのが得意な市場のこと、なかでも外国人などは「今度こそ日本は変わる」と一斉に買ってきたので、株式市場も大いに活気づいたが、いまや一転して気力で閑散な市場となってしまった。 言わば小泉内閣誕生と言うカンフル剤によって、一時的なユーフォリア現象が起き「今度こそ日本は変わる」とば…
[ 2001/06/15 00:00 ] コメント(0)
小泉政権への期待がやや不安気味となり、支持率の上昇とは反対に株価は下降している。 骨太の改革、破壊と創造など、やたら威勢のいい掛け声ばかりは聞こえてくるが、改革の内容は参院選が終わってから、破壊の後の創造についても、どんな日本にしようとしているのか、これも皆目見当がつかない。 これでは株も動きようがないし、高い支持率も、考えてみれば自民党の支持率の倍以上もあるのだから、支持している人たちの半分は小泉さんが自民党を壊してくれることを期待しているのかも知れない。 そんなこんなでとても株など買ってられない、というのが市場の雰囲気なのだろう。 TVなどで見ていると、何だかとっても面白いの…
[ 2001/06/08 00:00 ] コメント(0)
東京証券取引所(東証)の売買高の半分以上のシェアが、外国人投資家によって占められている。 いまや世界中の殆どの市場がグローバル化し、誰でも何処の市場にも参加出来るのだから、東証の主導権が外国人投資家に握られていることに対して、特にナショナリスティックな感情をもっているわけではないが、気になるのは外国人が買い越し、日本人が売り越しとなっていることである。 これは今回が初めてではない。 これまでも日本経済が不調になったり、株式市場が大きく下げたりといったことは度々あったが、改めて振り返って見ると、日本の投資家が大きく売り越している時には、必ずと言って良いほど外国勢が買い越しているのである…
[ 2001/05/25 00:00 ] コメント(0)
異様に高い支持率でスタートした小泉政権だが、これから改革の内容がハッキリしてくるにつれ、その真価が問われる事になる。 高指持率の主因は、過去十年以上にわたる失政に次ぐ失政に対してあきれ果てていた国民が、今度こそ変わるのではないか、という期待だろうが、旧勢力(政官とも)の抵抗もこれから高まる可能性もあり、高支持率の反動が気に懸かる。 期待が失望に変わるような事態になれば、人気は一気に贔屓の引き倒しに変わりかねないからである。 改革には痛みも伴うが時間もかかる。 戦争や革命といった場合なら、一気に改革も進むだろうが、平時の改革は容易ではないことを、まず国民は理解する必要があるだろ…
[ 2001/05/18 00:00 ] コメント(0)
やや旧聞に属するがハリソン・フォード主演の映画に「いまそこにある危機」というタイトルがあったことを思い出した。 このタイトルこそいまの日本にぴったりだろう。 何せいまそこにある危機が現実のものになろうとしているからである。 いつもはのんびりしていて、そのうち何とかなるだろうと考えているだけでいつもなんとかなってきたことに馴れていた日本国民も、流石に今度ばかりは危機感をつのらせたのか、小泉内閣に圧倒的な支持を寄せている。 が、果して小泉さんは期待に応えることが出来るのだろうか。 所信表明演説を聞く限りでは、首相個人が感じている危機感と、国民のそれとにはかなりギャップがあるように思えてなら…
[ 2001/05/10 00:00 ] コメント(0)
緊急経済対策というと従来は相もかわらずの公共投資中心の財政主導の対策だったが、今回やっと市場対策に重点が置かれたことは素直に評価すべきだろう。 今回の不況はバブル潰しが無策のま々断行され、なかでも不動産が目の仇にされたために不動産市場が機能不全に陥り、その後の不良債権の増加、金融システムの崩壊を惹き起こし、企業や家計のバランスシートが悪化し、資産デフレとなって不況を深刻化させているのである。 そんななかで株式市場は辛うじて流動性を残していたために、不良債権処理のための場として利用され、持ち合い解消売りやクロス取引による益出しなどが盛んに行われ、そのため価格形成に歪みが生じる結果となっ…
[ 2001/04/19 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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