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2000年3月末現在で外国人投資家による日本株の保有金額が、日本の個人投資家のそれを上回ったそうだ。 株数ではまだ日本の個人投資家の方が多いようだが、値嵩株主体の外国人と低位株好みの日本の投資家の違いがでているようで面白い現象である。 4月以降はネット株バブルの崩壊で、逆になっているかも知れないし、このところの外国人投資家は売りが選考していただけに、若干金額も減っているだろうが、注目すべきはこうした変化の背景だろう。 簡単に言えば外国人と日本人とでは株の上げ下げ時の対応が逆になっていることである。 つまり上がると買ってくるのが日本人で、下がると買うのが外国人という図が透けてみえる…
[ 2000/06/27 00:00 ] コメント(0)
4月中旬以降日米とも株式市場は変調をきたしているが、同じ下げでもその内容はガラリと異なっている。 アメリカは強すぎる景気、旺盛な消費を如何に抑えるか、つまりオーバーヒート気味の経済をソフトランディングさせるのに躍起になっているのに対し、日本はまるで鏡を見るような反対の形となっている。 日本は伸びない消費や賃金、減らない失業、財政赤字、上げらない金利、もう余地のない減税など八方塞がりのなかでの株価の値下がりなのだが、アメリカの場合は日本の事情とはそのことごとくが反対になっている。 市場内部のテクニカルな要因を見ても、一見ネットバブルの破裂という現象は同じでも、もともとナスダック事情…
[ 2000/05/22 00:00 ] コメント(0)
日米の株式市場が大荒れとなっているが、その内容は大いに異なっているのではないだろうか。 端的に言えばアメリカはソフトランディングの可能性を巡っての市場の反応だろうし、日本はアメリカとは対照的に景気を浮上させえることができるかを巡る市場の反応だとすれば、その行く先についての市場の見方がやや混乱するのも仕方のないことだ。 アメリカ経済は依然好調であり、この好調の原因のひとつが株高による消費拡大なのだから、ソフトランディングをさせるためには当局としてもここはまず株価にソフトランディングして欲しいところだろう。 したがってこれから注意すべきことは、アメリカ経済が如何にソフトランディングできる…
[ 2000/04/24 00:00 ] コメント(0)
いよいよ新年度に入り証券業界の再編成が本格的にスタートした。 興銀系の新日本証券と和光証券が「新光証券」になり、さくら銀行系の山種証券と神栄石野証券が「さくらフレンド証券」へ、三和銀行系の東和証券、旧長銀系の第一證券、旧山一系の太平洋証券、大和證券系のユニバーサル証券の4社が一挙に合併して「つばさ証券」と八社が一挙に三社になった。 今回合併したグループの発表後も、三和銀行と東海・あさひ銀行の統合やさくら銀と住友銀行の合併などが続々と続いているため、証券業界は更なる再々編成は必至な情勢となっている。 また興銀証券や富士銀行証券といった銀行系証券の統合も既にスケジュールにのっているし…
[ 2000/03/31 00:00 ] コメント(0)
株式市場が再び関心を集めているのは結構なことだが、安く買って高く売るばかりが株式の効用ではないこともぜひ知っておいていただきたいのである。 先般昭薬やエスエス製薬に対してTOB〔買い占め〕が行われたニュースはご存知と思うが、このTOBが意味していることは、安く変えることもさることながら、株式の持つ物的証券と支配証券という効用に目をつけたものであった。 株式には儲けるという目的の利潤証券、解散価値としての物的証券そして会社を支配する支配証券の3つの効用がある。 しかしこれまでは株の持ち合い制度やメインバンク制度などによって買収や乗っ取りをしたくても、実際に必要な株式を買えなかったの…
[ 2000/02/29 00:00 ] コメント(0)
99年は将に「まさか、まさかの99年」となって、あれよあれよと思う間もなく銀行は統合・合併してしまうし、リストラだ失業だと暗いニュースのなかで億万長者が輩出したり、これまでの常識だと文字通りまさかのオンパレードとなった。 さて、その99年を受けて2000年はどんな展開になるのだろうか。 昨年は総じて高学歴社員の多い企業の株は振るわず、どちらかと言うと低学歴企業の株価が大化けしたのだが、今年は高学歴企業の敗者復活戦が見られるのではないだろうか。 大手鉄鋼などあんなに多くの製鉄所はもう不安なのだから、ここらあたりから大きなニュースが飛び出してくるのかも知れないし、また負け組と言われて…
[ 2000/02/01 00:00 ] コメント(0)
2000年が果たして節目となるのかどうか、何となく微妙な情勢になってきた。 「失われた10年」と揶揄されるほど、まるで為す術もなく浪費してしまった90年代を、何とか新しい日本へと大きく切り替えなければならないのが2000年代の課題なのだろうが、また日本特有の悪い癖が出てきはじめたようだ。 新生日本となるためには、旧来の悪しき習慣からいち早く決別し、新しい時代への対応を急ぐべきなのに、いささか経済や景気に立ち直りの気配が見えると、途端にまた後戻りしてしまうという悪しき習性が未だに見られるのは何故なのだろう。 同様のことは1995?7年にかけて、充分に学習したはずである。 当時も…
[ 2000/01/07 00:00 ] コメント(0)
99年はこれまでの日本とは際立って変わった年になったのではないだろうか。 横並び意識の強いわが国では、これまでなら考えられないような出来事が、99年ほど次々に起きた年も珍しい。 護送船団方式の典型とされていた金融業界でも、三行合併などまさかと思われたことが現実になってきたし、長銀も外資に持っていかれてしまった。 一方でイトーヨーカ堂の銀行業進出といった従来なら思いつきもしなかったことが現実には出てきたし、もはやまさかと思えることしか起きないような様相すら呈している。 社会的にも安全だと信じていた原子力発電所で、まさかウランをバケツで扱っているようなどとは思ってもいなかったし、新幹…
[ 1999/12/27 00:00 ] コメント(0)
「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」の言葉があるように、人間とは忘れるのが得意なようだ。 昨今の店頭株フィーバーやインターネット関連株の上昇ぶりを見ていると、再びバブル時代の騒ぎに似てきたのではないかと思えてならない。 一方で乗り換えの動きも加速していて、オヤッと思うほどの会社がマサカと思うところまで株価が叩き売られたりしているのだから、また株を投機の手段としてしか見ない風潮が強まったのではないかと心配である。 もちろんその全てを自己責任でおやりになっているのならとやかく言う筋合いもない。 まるで「木の葉が沈んで石が浮いているような状況でも、それなりにチャンスはあるのだから、何をなさ…
[ 1999/11/19 00:00 ] コメント(0)
最近耳にする「ウィナー テークス オール」という言葉を何気なくつかっているが、良く考えてみるとこれほど時代の変化をきっちりあらわしている表現は少ない。 戦後から一環して高度成長路線に乗っていた時代は、ほぼ全員が勝者の時代であり、毎年着実に収入も生活水準も上がっていった時代だった。 つまり「ウィナーズ」とウィナーが複数だった時代なのである。 ところが90年代に入るとバブル崩壊の余波ももちろんあるが、日本経済そのものが成熟してしまい、勝者になるのが大変な時代に変わっていったのではないだろうか。 人間が生きていくうえで変化はつきものなのだが、厄介なことに生来人間には保守的なきらいがあり、変化を…
[ 1999/10/22 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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