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投資家の心理はしばしば動いてはいけない方向に動かされることがある。 これは著名な投資家ウォーレン バフェット氏が命名するところの「ミスター マーケット」の仕業であり、下げれば売りを、上げれば買いを毎日のように投資家に呼びかけてくる。 なにせその日によって言う事が違うのだから、ミスターマーケットの言葉にいちいち付き合っていたら、それこそ身がもたなくなる。 2月から3月にかけての東京市場では毎日のようにミスター マーケットがそれこそ日変わりで様々なことを言っていたようだ。 やれダイエーの処理が気に入らん、このままでは何れ銀行がもたなくなる、公的資金はどうなった、円安でキャピタルフライ…
[ 2002/03/25 00:00 ] コメント(0)
事態の深刻さにやっと気がついたのだろう、ここにきて急に「デフレ対策」という言葉がもてはやされはじめた。 何をいまさらと思わないでもないが、折角気がついたのならもっと大胆にやるべきであろう。 本来経済運営がうまくいっていたら、対策などは必要がないはずだし、政策が間違ったから対策が必要となったのだから、対策を打ち出す前にまず失政の反省をしなければならないのではないだろうか。 狂牛病がその典型である。 こうなる可能性をわかっていながら放置し、いざ出てきたら慌てて対策を出す。 その対策もまず失政の責任を回避することを主目的としたために、その原因は隠され枝葉末端の部分のみが公表され、税金でその…
[ 2002/03/08 00:00 ] コメント(0)
危機の大安売り症状となってきた。 書店にはこれでもかとばかりに危機の特集号や書籍が並んでいるし、メディアもここぞとばかりに政治や経済の危機を煽っている始末。 まるで狼少年が何人も現れたかのようだ。 もちろんこれら危機説には一理も二理もある。 データ類を見ても明るくなるようなものはないし、そのデータを使ってストーリーを書けば当然危機説になってしまうだろう。 しかし危機が誰の目にも明かになれば、当然回避しようと政府も関係者も努力はするだろう。 その証拠にこの数年間まるで判を押したように年初は危機説で世の中一杯になっていたではないか。 曰く「ゼネコン危機」「生保危機」「金融危機」などなど、つま…
[ 2002/02/27 00:00 ] コメント(0)
日本経済の急速な悪化が、外国の政策当局者や投資家の懸念を大きく高めつつある。 米誌「フォーブス」などはこのままでは日本発世界恐慌になりかねないとの大特集を組んでいるし、こうした日本への見方の増加は株価や国債の下落という形で既に市場に顕著に出てきた。 本来ならこの悪循環を断ち切るのが「構造改革だが、依然として聞こえてくるのは掛け声ばかり、国民もやっと小泉政権の実体に気付いたのだろう、支持率も急速に低下してきた。 これは当たり前の話しで、これまでの高支持率がまやかしみたいなもので「三方一両損」なんてぬけぬけと言ってのける首相を支持している事自体がおかしい。 政府のやるべきことは国民の生命と財…
[ 2002/02/19 00:00 ] コメント(0)
世の中とは間の悪い時に限って、次から次へと様々な問題が噴出してくる。 金融システム不安のなかでの不良債権処理の迷走、そんな事情とはお構いなしにペイオフは迫ってくる。 不安のタネは重なり合っているなかで、外相更迭,NY市場の下げなど次々に起きるものだから、とうとう株価は底が抜けてしまった。 東証の時価総額も、いまやたったの270兆円台にまで減ってしまったのだから、これから起きるであろう様々な危機に、一体どう対応しようとするのだろうか。 橋本政権から小渕政権へと変わった時の東証時価総額は約260兆円だった。 それが小渕?森・小泉と首相が3人も変わったのに、結局またもとの木阿弥に戻って…
[ 2002/02/07 00:00 ] コメント(0)
ことある度に噂や投機の対象となっていたダイエーの再建案が出てきた。 その内容の細目についてはマスコミなどであれこれ論じられているが、ダイエーの再建案に関して評価すべき点が多い。 これだけ問題が大きくかつややこしくなっているケースで最も肝心なことは、何が最も大切かで何をしようとするのかを世間に示すことである。 今回のダイエーの場合は、膨大な債務にもかかわらず何が何でも倒産だけは避ける。 そして全力を挙げて再建にとりかかるという強い意思が表にはっきり出ていた点は、大いに評価していいだろう。 関連会社まで入れると十万人の雇用があり、取引先も数千にのぼるという規模の大きさからみて、ダイエ…
[ 2002/01/31 00:00 ] コメント(0)
自信をなくすとここまで落ち込むかの好例が、今の日本の株式市場だろう。 市場は人知より賢いというのが私の持論であり、だから市場が値動きによって何を告げようとしているのかに注目しているのだが、いまの日本の市場の動きは参考にも何もなりはしない。 見えるのは自信喪失した投資家たちが、風説もどきの噂に揺れ動き、右往左往している姿ばかり、おまけに相も変わらず政府も当局も、言わずもがなのコメントを出しては市場心理を動揺させているのだから、一体日本は何をしようとしているのか、流石の市場も人知か衆愚の区別も出来ず、市場音痴の連中の奏でる雑音によって市場本来の動きを全く封じられてしまった。 ことここ…
[ 2002/01/21 00:00 ] コメント(0)
数々の王室スキャンダルやウィンザー城の火事など散々な年となった1992年に、エリザベス女王がその年を回顧した言葉が「アナス ホリビリス(今年はひどい年)」。 さしずめその日本版が昨年の日本経済だろう。 本当にひどい年だった。 株や土地は大幅に下落、おまけに社債やMMFまで安全ではなくなり、個人の金融資産もGDP(国民総生産)も目減りしたのだから、何のために一生懸命働いたのかと、ぼやきたくもなる本当にひどい年だった。 しかしものは考えようである。 伸びるためには一度縮んだ方がジャンプ力が増すということもある。 もともと日本にはぎりぎりまで追い込まれないと、本気なって変化に対応し…
[ 2002/01/17 00:00 ] コメント(0)
喉元過ぎれば熱さ忘れる、ではないがいまの日本経済の姿は、忘れてしまった感のある98年の姿と良く似てきた。 というよりはむしろもっと悪くなっている。 98年と言えば思い出されるのは、97年の山一証券や北拓銀行の破綻に次いで、長銀や日債銀が遂に引導を渡された年であり、株価もバブル以後の最安値を更新した年でもある。 国会は長銀の処理を巡り右往左往した挙句に、金融システム支援策や中小企業への緊急融資策などが急遽設けられたのはご記憶の通りである。 そこで改めて当時の日本経済を振り返ってみると名目GDPは514兆円、実質成長率はマイナス0.6%、卸売物価は95.0、失業率は4.2%で294万人、貿…
[ 2001/12/07 00:00 ] コメント(0)
株価の急落にもかかわらず、小泉首相から聞こえてくる言葉は「目先に一喜一憂することなく、改革の断行あるのみ、改革なければ成長なし」の1点ぱり。 この背景には選挙前にぶれたりすると、橋本政権と同じ憂き目にあいかねないという懸念が、そうさせていると思いたいが、さてその選挙も終わり、いよいよお手並みを拝見させていただく段階となってきた。 これまでの発言を聞く限りでは、小泉内閣の目指す改革とは主として既存勢力の破壊であり、既得権の剥奪が主となっているようで、これはこれで理解できるし賛成しているが、問題はその先が見えてこない事である。 いま国民の最大の関心事はデフレはどうなる、景気はどうなる…
[ 2001/07/27 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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