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あのウォーレン バフェット氏が、ビル ゲイツ マイクロソフト会長を抜いて、再び世界一の富豪となった。株式投資を20代でスタートし、株式投資だけで登りつめたのだから、同じころ20歳代で証券会社の社員だった身としては、同じような環境でも長い年月を経ると、こうも違うものかと恥じ入ることしきりである。 振り返ればあのころの日経平均は300円台、NYダウも500ドル前後だったのだから、株式の持つ本来の意味と市場の効用をしっかり理解した彼と、「株をやる」としてしか考えなかった浅薄な理解力しかなかった我が身とではいまや天と地ほどの差になってしまった。 このことに関してはまだ続きがある。 彼が影…
[ 2008/03/20 00:00 ] コメント(0)
飽きっぽいことにかけては、多分日本は世界一だろうから、よくもまあ飽きもせず延々と候補選びをやっているものだとアメリカの選挙戦を見て、そう思う日本人も多いだろう。日本はアメリカと対照的に、どうでもいいような小さなことに血眼になり、テレビにつられて日本中がそれ一色になる。最近でも餃子騒ぎはすぐイージス艦に移り、サイパンで人品骨柄問題ありジーさん(人のことは言えないが)が捕まると、日本中のテレビ局がサイパンに群がり、そして今度は女子マラソン、そして石原都知事の辞めろコール、女子マラソンなどはもうオリンピックでメダル確実みたいな騒ぎとなっているが、万が一そうならなかったら今度は掌を引っくり返すのも目…
[ 2008/03/13 00:00 ] コメント(0)
税制改正騒ぎの度に聞こえてくるのは「金持ち優遇は怪しからん」「金持ちへの税率を上げろ」「法人税は下げるな」といった声だが、いまの税制を根本から変えてみてはどうだという声は聞こえてこないのは不思議である。今回のガソリン税を巡る暫定税率がその典型だが、他にも探すとおかしな税は山ほどある。 何よりもおかしいのは今回の暫定税率騒ぎに、各県の県知事が大挙して上京し、税を下げるなと大合唱していた姿である。 平日に、しかも多分公費で上京してきたうえに税をもっと取れと叫んでいるのだから、そんな暇があるのなら旅費節約でも考えたらどうだと突っ込みを入れたくなる。 英語ではTAX PAYERが税金を払う…
[ 2008/03/06 00:00 ] コメント(0)
どんな大きな飛行機でも乱気流に巻き込まれれば上下に大きく揺れる。何せ空気という目に見えないものを頼りに飛んでいるのだから、心許ないと言えばこれほど心許ないものはない。その乱気流をいまのレーダーは予知出来るのだから、何とも物凄い世の中になったものだ。「これから揺れますので早目に席にお戻り下さい」というアナウンスをよく機内では耳にするが、市場でもそんなアナウンスがあれば本当に助かるのだがと思うのは私だけではあるまい。 「前方にサブプライムという暗雲が立ち込めています。その後にはモノラインという入道雲も予想されます。ベルトをしっかり締めて下さい」と誰かが言ってくれるといいのだが、そこが市場の微…
[ 2008/02/27 00:00 ] コメント(0)
若い人は知らないかもしれないが「面従腹背」とは表面では言うことを聞いている振りをして、腹のなかではそんなことを知るかと考えているという意味だが、成田や羽田など空港運営会社への外資規制案を見ていると、まるでこの言葉通りで呆れてしまった。 首相の言葉、それもダボスの国際会議で堂々と世界へ発信した言葉にもかかわらず、閣僚会議にも出席していたはずの国交大臣がいとも簡単に首相の言葉を引っくり返すのだから、最近ひどいことになっているらしい小学校のホームルーム並みの内閣になっているようだ。 ダボスで福田首相は「私は経済成長戦略を具体化し実行していきます。そのために対日投資、貿易手続き、金融資本市場…
[ 2008/02/18 00:00 ] コメント(0)
有難いことに今年も「日経ストックリーグ」の参加レポートどさっと送られてきた。 日経ストックリーグとは全国の中高生や大学生に株式投資のポートフォリオを競って貰い、そのレポートをわれわれ審査員が採点し、優勝チームはNY証券取引所見学のご招待という、正しい証券投資教育の一環として日経が主催している。 そして今年が8回目、年々応募レポートは増えいまや参加は1,100校を超え、参加チームは2,200を超えた。審査する方も大変だが、なかにはオヤッとこちらが感銘を受けるような視点のレポートもあり、この国も捨てたものではないと気分が明るくなる。 子供たちに老人が教えられるというのもいい気分になる…
[ 2008/02/13 00:00 ] コメント(0)
言葉はとても重要である。ちょっとした言葉のアヤで大事になった経験は誰にでもあるだろう。もともと性格にムラがあって人格には難もある身としては、言葉の誤用で痛い目に会うのは日常茶飯事。言葉はうっかりしたら使い方で人生をも左右しかねないものなのだが、いまの日本は勘違い日本語が溢れているのではないか。 賞味期限と有効期限切れでは全く意味が異なるのに、何故赤福があんな大騒ぎになるのかよく判らん。 なかでもいま最も腑に落ちないのが「暫定」という言葉の使い方である。暫定の本来の意味はあくまで当座しのぎのつなぎ、取り敢えずという意味だろう。英語では「TENTATIVE」となる。その取り敢えずというこ…
[ 2008/01/30 00:00 ] コメント(0)
緊急事に助けを求めて送る信号が「SOS」。世の中にはうまいことを言う人がいるもので、いまの日本はタイタニックと同じSOSを発しているのだそうだ。つまりサブプライム問題のS.原油のO.そしてスタグネーション(停滞)のS.でSOSとなる。 いま鳥が鳴かぬ日はあっても、サブプライムやオイルの話を聞かない日はないが、そのため日本経済の停滞の原因がとかくサブプライムのSとオイルのOとされているが、これらはむしろ従であり、主たる原因はスタグネートしている日本を作り出している政策や構造にあるのではないだろうか。 中国に出掛けて東証上場を中国企業に提案しても「あんなローカル市場には行かない」とか、極…
[ 2008/01/21 00:00 ] コメント(0)
今年を象徴するかのような日本経済新聞の元日号のトップは、何と「沈みゆく日本」だった。本来日本経済の応援団であるべき日経新聞が、この国は沈むと大々的に報じているのだから、まことに困ったことである。 何も改めて日本は沈み始めているなどと、元日から言われなくても、いま身近に起きている姿を見れば、この国が沈むどころか自ら望んで亡国の道を選んでいるとしか思えないぐらいのことはバカでもわかるだろう。にもかかわらず思考停止している輩の何と多いことか。 だから短絡的に自分さえよければ他人のことなどどうでもいい、何がなんでも俺に税金を寄越せと言う奴ばかりが政治家とつるんで我田引水ばかりを図る。 簡…
[ 2008/01/08 00:00 ] コメント(0)
07年もいよいよ終り、それにしても酷い年だった。「美しい国ニッポン」なんて訳の分らぬスローガンを掲げていた首相が、全く美しくない引け際で醜態をさらしたり、「品格」というタイトルをつけた本がやたら売れたが、読まれたはずなのに街には品の悪い奴らが増えた。当然世相を映す市場にもこの空気の悪化は及び(KY)、日本の株だけは世界のなかでひとり負け、資産運用セミナーはいつも大勢の投資家で一杯なのに、日本株を買う人は減る一方で2兆円以上も日本株は個人に売られてしまった。当の日本人が見放すのだから、こんな魅力に欠けた市場にカネなど入ってくるはずもない。07年の日本ほど踏んだり蹴ったりの目に合った国は他にない…
[ 2007/12/21 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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