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相撲の一手に「目眩まし」がある。 相手の面前で手を大きく叩き、一瞬相手がひるむ間に自分に有利な組み手を取る方法なのだが、今回の郵政関連の選挙では将に小泉流目眩ましに、国中がうまく引っかかってしまった感がある。市場の原理が働かない郵貯や簡保のいまの姿を見れば、誰の目にも改革が必要であることは明白であり、改革に反対する方がおかしいという考え方には異存はない。しかしいまの日本にとって最大の改革は郵政ではないはずである。いまや日本の国の形がかつてのように右肩上がりで、人口も所得も財産も確実に今年より来年は増えるという時代ではなくなり、人口をはじめ所得も資産も、ひいてはGDPも増やす努力をしなければ…
[ 2005/08/24 00:00 ] コメント(0)
戦中派の貧乏性の性で、休むことに抵抗があり、長く休んだことがなかったのだが、今回思い切って約10日間、シカゴまで出掛けてきた。留学のために35年前に初めて訪れた場所だが、その変わりようは大きな驚きだった。 当時のシカゴは人心は荒廃し、市は財政赤字で町はボロボロ、どこに行くにも用心は欠かせなかったが、今回は町並みは一新されきれいなビルや店・レストランが立ち並び、人々の服装も表情も一変していた。なかでもクルマのキレイで高級車の多いこと。ポンコツ車ばかりだった昔とは一変していたし、なかでも日本車のスタイルの洗練されている姿を見ると、GMやフォードが苦労しているのも無理はないと肌で感じることがで…
[ 2005/08/12 00:00 ] コメント(0)
ロンドンやエジプトでのテロ・中国人民元の小幅切り上げなどなど、グローバルな出来事がやつぎ早やに続き、目先のニュースばかり追っかける移り気なメディアはタネにこと欠かない。そのため本来もっと深く掘り下げて国民に問うて欲しいことが、いつの間にかあっさり忘れられてしまうきらいが強い。困ったことだ。 増税論議などその典型だろう。政府税調プランが出た当座こそ、メディアはこぞって大騒ぎしていたが、いまや誰も話題にしないし、深く掘り下げてしつっこく報じるメディアも見当たらない。政府にしてみればこれでもうガス抜きは終了。税調会長が泥をかぶっただけで予定のコースを粛々と進んでいくことになりそうだ。いつものこと…
[ 2005/07/26 00:00 ] コメント(0)
その昔官僚は官員さんと呼ばれ、世の中から尊敬もされ一目も二目も置かれていたものだ。それは彼らが天皇から任命され勅任官であり、天皇の官僚としての自覚と責任感を持ち、身を国に捧げ自身の栄達や蓄財は二の次で、国益を何より大切に考えている人たちだったからである。 戦後間もなくあの食料難の時に、配給の食糧だけで生活し栄養失調で亡くなった裁判官の話しは、当時の官僚が如何に身ぎれいだったかを象徴している。 戦後しばらくはこんな立派な官僚がいたからこそ、日本の奇跡的な復興が可能になったといっていいだろう。1970年初頭にNYに駐在していた時でも、たとえ日本の政治が乱れても日本には優秀な官僚がいるので…
[ 2005/07/07 00:00 ] コメント(0)
株主総会がたけなわである。経営者と株主とが一堂に会する機会など、そう滅多にあるものではないから、本来株主総会とは企業にとって最も大切なイベントであるべきなのは当り前である。 ところがこの株主総会ほど過去に形骸化されたものはない。グループ内での過剰な持合いの結果一般の株主は軽視され、企業にとっては商法で決められてるから仕方なく行うセレモニーでしかなかった。 したがって前方には社員株主をずらりと控えさせ、全ての動議には「異議なし」の大合唱で異議を否定し、総会の担当者たちは如何に短い時間で総会を終わらせるかが、腕の見せ所、出世の分かれ道となっていたのである。しかしバブル崩壊、金融システ…
[ 2005/06/27 00:00 ] コメント(0)
国会では飲酒運転ならぬ飲酒議員による飲酒審議が勝手に盛り上がっているが、民のカマドの元である株式市場は極めて狭い幅のなかでにっちもさっちも動けなくなっている。 何せ今年に入ってからの市場の変動幅は10.5%、つまり上にも下にも殆ど動いていないまるで死んだような市場になってしまっている。その昔口の悪い人たちは「土方殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の3日も降ればよい」と言っていたが、これはもはや死語、代ってその元唄の兜町バージョン「株屋殺すにゃ刃物は要らぬ、寄り引き同値でザラ場なし」が現実味を帯びてきた。 言うまでもないが市場にとって最大の材料は成長であり変化である。 ところが好調な企業決算…
[ 2005/06/21 00:00 ] コメント(0)
もともと気の長いほうではないが、このごろとみにいらいらさせられることが多い。 今年は高収益続出なのに株価はさっぱりだし、世界の個人金融資産の三分の一は日本人が持っているというのに、町にはそんな余裕がある雰囲気もない。 本来なら「衣食足りて礼節を知る」はずなのだが、やたら無礼な奴ばかりが増えているのは何故なのだろうか。 人間にはもともとそれなりの分際があり、分を知ることで分別をわきまえるようにもなるのだろうが、過去の一億総中流化に飼い馴らされてしまったためか、とかく頑張っている人が成功すると分を忘れて腹が立つのかも知れない。人は人、自分は自分と考えてみればそれなりに納得がいくはずな…
[ 2005/06/02 00:00 ] コメント(0)
やっと日本にも名ファンドマネージャーが出て来た。資産運用報酬で今回の長者番付一位となった清原氏の報酬は百億円とか。 まことにご同慶の至りである。ご本人とは全く面識はないが、彼の運用手法を仄聞すると企業を訪問し、経営者と会い徹底的に分析するという文字通り足で確かめる手法をとっているらしい。 アメリカには全米の投資家が尊敬する世界第二の富豪ウォーレン バフェット氏と、もとフィデリティ投信の名ファンドマネージャー、ピーター リンチ氏という名物ファンドマネージャーがいるが、この二人の運用法は徹底した企業の調査である点では清原氏とよく似ている。 ピーター リンチ氏とは二度お目にかかっている…
[ 2005/05/19 00:00 ] コメント(0)
日本中を喜劇に巻き込んだライブドアの名物で俗物のホリエ社長と、同じく日本中の名物となったフジの鉄仮面日枝会長との奇妙な合意が行われ、日本中がその呆気ない結末に気が抜けたところに、今度は本格的な悲劇が起きた。JR西日本の脱線は全国民に強烈なショックを与えた。 この喜劇と悲劇は一見全く関係がないように見えるが、ことの顛末を詳細に見てみると、この二つの出来事は根っ子の部分で密接につながっていて「現代の日本の資本主義のあり方の是非を問う重大な問題」をはらんでいることが判る。 かつて世界の奇跡と呼ばれ高度成長を続けていたころの日本では、東西冷戦の恩恵をもろに享受し、人口も雇用も給料も増加を続け…
[ 2005/05/11 00:00 ] コメント(0)
「金の切れ目が縁の切れ目」とか。日本の唯一の頼りだった経済が変調すると、たちまち近隣諸国から蔑視されるようになってしまった。情けないことだ。旧満州で生まれ育った身としては、何故日本ばかりがいつも悪者扱いされ謝り続けるのか。日本が負けた時のソ連が何をしたかを体験しているだけに、割り切れぬ思いがしてならない。 この際ロシアにも思いっきり謝らせることを考えたいものである。「金持ち喧嘩せず」という言葉もあるが、もはや日本の財政は滅茶苦茶、小金持ちの個人はうようよいるが、もう金持ちでもないのだから、たまには喧嘩もするべきだろう。 それにしても政府は何をしているのだろう。郵政問題も中身を…
[ 2005/04/18 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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