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株式投資とは安く買って高く売るものと考えがちの日本に、来年からは大きな変化が起きそうだ。 今回の証券税制改正によって配当金に対する税率が五年間は10%ですむようになったために、株式投資を利回りでも考えられるからである。 株価が大幅に値下がりしているために、配当利回りは大幅に上昇している。 3%前後でポートフォリオを組むことも可能になった。 3%の配当利回りで五年維持すれば15%前後の元本が配当金で回収出来るのだから、ゼロ金利の預貯金を続けたりすれば15%値下りしても預貯金と同じ、その間値上がりでもすれば投資効率も大きく上昇する。 過去50年間配当を目当ての投資など考えられなかったのだから、大…
[ 2002/12/26 00:00 ] コメント(0)
今年も余すところあと僅か。 痛みだけを国民に強いる首相と、口だけはよく回る大臣のおかげで本当に今年は「ひどい年」になった。 株で140兆円も資産を減らし、一方で30兆円も不良債権を増やしてくれたおかげで、痛みだけは充分に味わうことが出来た。 アメリカでは経済失政の責任をとらされる形で経済閣僚があっさり更迭されたが、日本で何故かそうならず、首相も大臣もきっといい正月をお迎えになるのだろう。 こんなひどい年のせいか、それとも自暴自棄になったのか、兜町で最近流行っているザレ歌をご紹介しよう。 タイトルは「無策」、名曲「与作」のフシで唄うらしい。 “景気が悪くなる ヘイヘイ ゾウ(平 平…
[ 2002/12/20 00:00 ] コメント(0)
「農家の預金利息の税率が20%なのに、何故株の配当の税率を10%にしろと言うのか、それは公平ではない」と証券税制改正に際してクレームをつけた大臣経験者がいた。 こんな人が資本主義国日本のもと経済閣僚だったのだから、日本経済がいつまでたってっも夜が明けないはずだ。 この発言から読み取れることは、株式投資に対する偏見と依然として勤倹貯蓄がベストという考え方であり、ましてやリスク感覚など全くないと言えるだろう。 預貯金の利子、利息は元本ともにリスクはゼロであるのに対し、株式投資には元本はもちろん配当についてもリスクが伴う。 ノーリスクの利息とリスクのある配当とは全く性格が異なるのだ…
[ 2002/12/11 00:00 ] コメント(0)
この道はいつかきた道という歌の通りに、小泉政権はまたもや前車の轍を踏むことになった。 いま補正予算の額を巡って相変らずの騒ぎとなっているが、昨年も根拠もなく30兆円にこだわる首相のおかげで、11月の第一次補正予算はたったの2.9兆円。 それを厭気して株価はそこから下げに転じてTOPIXは2月に922となり、あわてて第2次補正予算2.6兆円組んでやっと下げ止まった。 早くやっておけばいいものを、何の意味もなくなった30兆円枠にこだわるから、そのツケは結局高いものになる。 補正予算でももとはといえば国民のカネなんだから、つまらぬ面子など捨てて景気を活性化するべきなのに、勝手な公約にこ…
[ 2002/11/27 00:00 ] コメント(0)
複雑怪奇で悪評高かった新証券税制が、ここにきてやっと大きく見直される動きとなってきた。 当り前と言えば当り前だが、だいたいあんな変てこりんな税制を作った連中は何を考えていたのだろうか。 社会に富を生み出すのは企業、その企業を応援するのが投資家、そしてそれを仲介するのが市場なのだから、市場の機能は出来るだけ簡便で判り易いものでなければならない。 投資家が市場に参加し易いようにして企業に資金を供給し、そしてその企業はその資金で企業を活性化し雇用を増やして利益も出して賃金を上げる。 その回転がうまく働けば市場の価値も増加するし、雇用も所得も増えて消費も活発になり景気は回復する。 これが市場メカニズ…
[ 2002/11/21 00:00 ] コメント(0)
人の噂も75日とかでとかく忘れっぽいのが日本の特長だが、また「賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」という言葉通りの展開になってきた。 つまり過去を忘れてしまうので、折角歴史が残してくれている教訓を生かせていないのである。 だから同じようなことを何回も繰り返す事になる。 政策担当者がもっと謙虚に歴史に学ぶことを考えていれば、一寸よくなったからといっては手を抜き、そしてまた悪くなるとやれ不良債権だ、公的資金だ、補正予算だなどと騒がずにすんだはずである。 そうした失態ばかりが続いたお陰で日本の状態は98年11月とそっくりになってきた。 あの時は山一、長銀と大型破綻が続き、それに慌てた政府が…
[ 2002/11/14 00:00 ] コメント(0)
これが小泉首相の得意技なのだろうが、はじめに脅かして反対が出ると結局丸投げ。 今回も与党の猛反対にあって最後のところで虎の威だけが頼りの竹中さんは梯子を外されてしまった。 その結果、実効性にまったく欠けた総花的な対策しか打ち出せず、たちまち市場は落胆してしまった。 政策当局には市場に対するセンスらしきものは全くないのだから、市場も反応のしようがない。 本来政策担当者の心掛けるべきことは市場の声を聞き分け、市場の心配や懸念を取り除く政策を打ち出すことのはずである。 アメリカのFRB議長であるグリースパン氏などは、常に市場の動きに注目しその声に耳を傾けているし、それどころか市場こそ政策への最…
[ 2002/11/09 00:00 ] コメント(0)
またも不毛の「鶏が先か卵が先か」の神学的な論争が始まった。 市場にとっては大変な迷惑である。 竹中金融音痴口先大臣の軸足に欠けた発言や、頑固なまでにいまや何の意味もなくなった30兆円に自ら縛られている総理のペアによって市場は迷走を余儀なくされている。 不幸なのは国民である。 毎朝目覚めると確実に資産が目減りしていくのだから、防衛策としては財布の紐を引き締めるしか自衛の方法はない。 かくしてデパートはガラガラ、タクシーは空車だらけ、結局緊縮家計はお互いにお互いの売上げを減少させる結果となる。 それぞれが正しい行為を行っているのだが、結果としてそれが合成の誤謬となり日本経済はデフレの深淵へと沈ん…
[ 2002/11/01 00:00 ] コメント(0)
「虫よりも 泣く人多し株の秋」、最近目にした川柳だが世の中にはなかなか洒脱なひとがいるものだ。 しかし株式市場は川柳を笑っていられるような生易い状況では無くなってきた。 いまや日経平均は1万円を下回り放しなのに、奇妙なほど危機感が薄れているのは何故なのだろうか。 それどころか公的資金を銀行に強制注入して国有化してしまえ、と言った極めて乱暴な意見が強くなりつつある。 つまり不良債権を急いで処理すれば景気は良くなると言うことだろうが、ちょっと待っていただきたい。 銀行を国有化するということは大幅な減資が前提になるので、既存の株主の株券は紙屑になる可能性がある。 減資とは法人、個人を問…
[ 2002/10/24 00:00 ] コメント(0)
小泉政権誕生以来ろくなことはない。 株価は下がりに下がり20年来の安値となり、そのため株式市場の時価総額は140兆円も減っていまや240兆円。 バブルとはいえピーク時には600兆円を超えていたのだから、この12年で350兆円もふっ飛ばした計算になる。 アメリカと違って土地も同時に下がり多分1000兆円は目減りしているだろうから、国民の資産は1300兆円以上なくなってしまった。 不良債権が増えるはずである。 このことは視点を変えればそれだけ日本が安くなったのであり、バブル時にアメリカが安くなってジャパンマネーがアメリカを買いまくった時のちょうど反対である。 外資にとってはもっと下がって…
[ 2002/10/17 00:00 ] コメント(0)
三原淳雄言いたい放題
略 歴 1937年 大分県出身(満州国生まれ) 1955年 県立大分舞鶴高校卒業 1959年 九州大学経済学部卒業 1959年 日興證券入社 1970年 ノースウエスタン大学経営大学院留学(企業派遣) 1971年 スイス銀行チューリッヒ支店勤務(日興證券から) 1972年 日興證券ニューヨーク支店勤務 1974年 日興證券ロスアンジェルス支店長 1976年 日興證券退社 1980年 三原淳雄事務所(株式会社 インパルス)設立 経済評論家として活動を開始する 1999年 東証ペンクラブより永年証券界の為に尽くした功績により東証ペン文化賞で表彰される 2011年 2月8日、急性肺炎のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去。73歳没 役 職 社団法人 日本商品投資販売業協会 理事 東海東京調査センター 理事 日本IFA協会(NPO)理事長 大阪経済大学大学院 客員教授
ぐっちーさんの 金持ちまっしぐら
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