2010/04/23 12:19 | 言いたい放題 | コメント(3)
満州再訪
少し長いがいまの時代には参考になりそうな文章なので引用してみよう。
満州に渡った青年は、心情の毛穴が拡大してしまうようである。天地が広く、準拠すべき原理が見当たらないところからきている。現代の「管理社会」のサカサマの空間である。この現象を北条修一は「ニューファミリーの元祖」と名付けている。北条説に従えば、アメリカに渡った「メイ フラワー号」は家族を挙げての移動だった。しかし満鉄には次男、三男坊がやってきた。つまり核家族のハシリである。これが第一点、彼らは社宅として2DKの家をあてがわれ、貧乏を知らずに成長した。これが第二点。「したがって満鉄の社宅で育った子供は荒っぽくて怖れを知らないところがある」と・・・・
「氏より育ち」と言うように生まれながらに広大な満州で放し飼いで育つと、管理されたりする人生は窮屈になるのは当然だろう。
改めて振り返ると、生まれながらにサラリーマンには向かないDNAが流れていたことになる。その満州が国の政策の失敗で戦争に敗れソ連軍が入って来て、一転して被支配者になったのだから、大変どころの騒ぎではない。天地がひっくり返った思いもしたし、人生に変化はつきものと子供のころから叩き込まれてしまった。
親鸞上人の歌にある「明日あると思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかわ」が骨身に染み付いている。人生一寸先は闇なのである。
英語で言えば「エニシング キャン ハップン」であり、少々の騒ぎには驚かなくなった。
サラリーマン時代に部下から「大変だと言っている姿を見たことがない」と言われたことがあったが、生命を取られそうになったことに較べれば、株が下がった程度で大変だなんて言葉は出てくるはずもない。
しかしその本当の大変がいよいよ日本にやって来きそうになってきた。本人は鳩だと言っているが、鳩どころか稀代のサギ(鳥の名前)によって日本の安全が危うくなってきたのではないだろうか。
ゴールドマン サックスの訴追程度で騒いでいる場合ではないのではないか。
政府の最大の責務は国民の生命と財産の安全を守ること、これに尽きるのだが、その肝心な生命の安全が危なくなってきた。
サギ首相は国会で「イノチ」という言葉を連発していたが、それも国の安全保障が万全であってのこと、基地問題で躓いている間にも、その近海を中国海軍が堂々と巡回し、多分海底の調査でもしているのだろうが、そのうち尖閣列島は中国領なんて言い出すのではないか。
外国人参政権などうかうかと渡したら、対馬は韓国領になるかも知れないし、琉球列島は中国だなんて言い出す地方自治体自らが身売りしかねなくなるぞ。
ひと昔前日本はアメリカ合衆国の51番目の州なんて言われ方があったが、うっかりしていると中国の日本自治区なんてことも起こるかもしれない。
グローバルな変化のなかで、日本の立ち位置を鮮明にすべき時だろう。
ひょっとしたら基地どころか、このままでは日本が売られてしまうぞ。
それも国民の選択なのだが、いざそうなっても泣き言が出ないのならいいのだが、きっとそれはそれでまた大騒ぎするのだろうな。そのころまで生きて何が何でも見届けたいものだ。
PS.次週は満州の奥地まで行って来ますのでお休みです。
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3 comments on “満州再訪”
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アステカの王は
祭日・・自らポコチンを切り・・鮮血を・・
王妃は舌に穴を開け・・縄を通し・・鮮血を・・
神に捧げた・・苦痛は国を守る・・象徴・・決意でもあった・・
六月初日には・・ハト宰相夫婦も・・
アステカ王・王妃の聖なる儀式を・・再現して欲しい・・首相官邸で・・・
三原先生の書かれる文章は乱暴どころか、素晴らしい経歴をお持ちであるにも関わらず、頭ごなしなもの言いなどはされず、読ませて頂く度に心地良さすら感じます。いつも、見習わねば、と思っているのですが・・自重せねば。
「苦しい時は人生が進展している証拠だから喜びなさい」
これは学生時代に唯一仲良くなれた恩師に頂いた言葉です、三原先生のような度量を手に入れるまでには、まだまだ苦しみが足りないようです。
自分がなんとなく考えていて形にならずにいたことが、こちらを拝見すると・・・そう、そういうことが言いたかったと思うことが多くて、毎回楽しみにしております。
来週お休みは残念ですが、よい旅になりますように。