2009/11/06 20:12 | 言いたい放題 | コメント(5)
またもバフェット
それ以前にもいち早く中国のペトロチャイナや電気自動車の会社に投資して大儲けしたし、とても後期高齢者どころの話ではない。あまり年は違わないのに(彼のほうが5歳年上)、なぜかくも大きな差になったのか、同じようにアメリカで生まれたとしても同じような生き方が出来たか、といった他愛もないことを時々考えてみたりしているが、結局彼のようにはなれないにしても、せめて彼の考え方や人生哲学を書いてみたり話してみたりしか能が無いという結論になるのが毎度のこと。それぞれ人間は分相応でしか生きてはいけないのだろう。まあ自分の分際がわかって努力するのも悪い生き方ではない。僻まなくてすむし出来るひとには素直に敬意を表することも出きる。
バフェット氏には人格も才能もとてもとても及ぶものではない。だからアメリカでもオマハの賢人としてみんなから尊敬され、なかでも経営者にとってはぜひ株主になってもらいたいとどの経営者も願っているらしい。
あのゴールドマンですらリーマンショック時にぜひ株主になってほしいと頼み込んでなってもらったとか。結果はご案内の通りの大儲けにつながっているのだが、これもバフェット氏の持つ徳がそうさせるのだろうし、これこそ理想の経営者と株主の関係だろう。自分よし、相手よし、社会にとってもいいのだから言うことなしである。
そのバフェット氏、今度は驚いたことにオールドエコノミーの典型みたいな鉄道会社の100%株主になって話題を呼んでいる。この買収に際してはすでに20%強の株主だったバフェット氏に会社側から買収してくれと頼んだとか。バフェット氏は買収しても経営者を変えずに済むケースしか買収しないので、経営者にしてみればそれでOKが出れば自分たちが信用されているということでもある。つまり双方が尊敬しあっていたからこそ、すんなり買収できたとも言えるだろう。
もともとバフェット氏はキャッシュを生み続ける、どちらかといえばオールドエコノミーな企業を好む。キャッシュが継続的に入ってくれば再投資に回せるし、そのほうが結果として安定した投資が出来ると考えているからである。
一般的にここが目先の値上がりに期待し、成長企業を好む多くの投資家と違うところだろう。バフェット氏のビジネスには保険業もあるので整合性もあるし、またオバマ政権の目指すグリーンエコノミーの主旨にも沿う。一見奇異に思える時期に奇異に思える企業に投資してきた彼の歴史を見れば、今回もかなり勝算は大きいのだろう。やはり投資の要諦は「人のいく裏に道あり」ということなのだと改めて思わされた。
いまのように市場がチンタラしているときこそ、バフェット氏なら何を考えどう動くだろうと考えてみるのも悪くない。鳩山がどうの、小沢がどうのといったって、いまさら覆水盆に帰らないのだから、つまんないことを考えるならどうして自分はバフェットになれないんだと考えるほうが精神的にも前向きになれるだけましだろう。それにしてもたいしたおじさんだ。いくつまで生きるのだろう。
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5 comments on “またもバフェット”
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失礼ですが、
どうして自分はバフェットになれないんだと考えない方が、
健やかに長生き出来ると拝察しますが・・
その代わりに
ぐっちーを苛めましょう・・
奇貨おくべしですか
ウォーレン・バフェットが来日するそうです。
日本株を買うかもしれませんね。
日本にはバフェットのお眼鏡にかなうような株はあまりないように思えますが、ユニクロに投資するかもしれませんね。
恐らくミスターバフェットクラスの天才になると他人にはわからない何かを見たり感じたりできるのではないでしょうか。
平凡な建築家は材料を見ながら家を建て、天才と呼ばれる建築家は材料と材料の隙間である空間を見ながら家を建てると聞いた覚えがあります。
音楽にしても音と音の隙間が滅茶苦茶では、どんな綺麗な音を出しても素晴らしい曲にはなりません、間が悪ければ名作落語も台無しです。
物と物や人と人の間の隙間と言うか空間というか、そこにある目に見えない何かを感じ取る能力が豊かな人生を送る上で重要なのではないでしょうか。無から有を見出すとは<無の境地>とやらに通ずるのでは?
激しく自論ですみません。
やはり貴方のコメントはたいしたもんだ。
これぞ大御所のコメント。いつも感心しますぞ。