2019/04/25 05:47 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第1四半期のインフレ率はフラット
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2019年第1四半期の消費者物価(インフレ率)は前期比フラットの変わらずで、前年同期比では+0.2%に留まりました。 また、食料品やガソリンなどの価格変動の大きな物価を除いた消費者物価(コアインフレ)は、前期比+0.2%で前年同期比+1.4%とRBAが中期的な目標としている2%を大きく下回っています。
4月2日に行われたRBAの理事会では、政策金利の引き下げの長所が検討されましたが、現在の政策金利の水準は既に低く、政策金利を引き下げても経済効果が限定的であることから、更なる今後の経済データの動向を注視するとして政策金利の据え置きを決定しています。
AMP Capitalのチーフ エコノミストShane Oliver氏は「インフレターゲット2~3%の目標の未達成が長引けば長引くほど、RBAの設定したターゲットにする信頼を失う事になる。その事が、低インフレが長期に亘り続く期待となり、ますますインフレ率を元の水準に戻すことが困難になる」と述べています。
市場では、早ければ、5月18日の豪の総選挙の前に政策金利の引き下げがあるとの見方が広がっています。更にRBAが金利面から経済を下支えする為には、年内に4回の政策金利の引き下げもあり得るとの見方も出始めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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