2019/04/19 05:12 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月の失業率は5.0%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した3月の豪の失業率は2月の4.9%から5.0%に上昇しました。 一方で、新規雇用者数は25,700人の増加で、事前の市場関係者の予想15,000人を上回りました。内訳は、正規雇用者数が48,300人増加し、非正規雇用が22,600人減少しています。また、労働参加率は前月の65.6%から65.7%に上昇しています。
地域別では、クイーンズランド州が10,400人増加し、ビクトリア州が10,000人増加する一方で、シドニーのあるNSWでは2,600人減少し、タズマニア州でも1,800人減少しています。
BIS Oxford エコノミクスのSarah Hunter氏は「今回の数字は、市場関係者が予想した数字の範囲内であり、現在の豪の労働市場は健全であることを示し、この事はRBAに対する政策金利引き下げ圧力を緩和させるであろう」とのべ、足元の数字からはRBAは政策金利の引き下げを急がないとの見方を示しています。
その一方で、「RBA理事会は、インフレ率が2%程度まで上昇する必要があると述べており、来週に発表されることになっている2019年第1四半期の消費者物価(インフレ率)次第では、今回の見方に大きな影響を与える可能性がある」とコメントし、インフレ率次第では、政策金利の引き下げの可能性もある事を示唆しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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