2011/11/11 05:36 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、10月の失業率は5.2%に低下
先日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した10月の豪の失業率は、季節調整後で9月の5.3%から5.2%に低下し、雇用者数は10,100人増加したと発表しました。 事前のエコノミストの予想では雇用者数は7,500人増加して、失業率は5.3%でしたので、今回の数字は予想よりも豪の労働市場はしっかりしている事を示した形になっています。
今日の数字を受けて、TD証券のシニア ストラティジストのRoland Randall氏は「今日の数字(雇用統計の数字)では、RBAに更なる政策金利の引き下げのきっかけにはならない」と、近い将来の政策金利引き下げには否定的です。
昨日の雇用統計の発表を受けて為替市場では、豪ドルは若干買われましたが、昨日に関しては、イタリアのデフォルト懸念によってむしろ売られ、更には豪株式市場が大きく売られたことで、豪債券市場では軒並み15bpから20bp金利が低下(価格が上昇)しています。
今後の豪労働市場の見通しについて、シティ グループのエコノミストは「豪経済にとって、今問題となっているヨーロッパ市場に対する貿易規模はそれほど大きくなく、むしろ、関心はアジア経済の動向である」とし、「ヨーロッパの景気が、今後、更に世界経済に悪影響を及ぼさない限り、豪経済の下振れリスクは限定的なものに留まるだろう」とコメントしています(えっ?!ほんとですか??)。
読者の皆様、以前にもお話させていただきましたが、イタリアの債務問題(デフォルト懸念)に関しては、「イタリアはヨーロッパの日本」と言われており、ぐっちー編集長も指摘しているように、イタリアの債務問題(デフォルト懸念)をギリシャのデフォルトの延長線上で考えるのは危険です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、10月の失業率は5.2%に低下”
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シティ・グループのエコノミスト・・
願望だと思います・・・