2019/04/11 05:29 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA副総裁の講演から
昨日、RBA副総裁Guy Debelleがアデレートで講演をしました。その主な内容は以下の通りです。
(1) 我々政策運営の主なゴールは2つある。一つ目は失業率を完全雇用の水準まで下げることであり、2つ目はインフレを我々の目標とする水準まで引き上げる事にある。そうした中、豪のGDPは昨年前期には年率4%近くあったが、2018年後半は1%台まで下がって来ている。
(2) 失業率は4.9%まで下げってきているが、ここにきて消費者支出が低下している。背景には、住宅価格の下落が消費マインドを冷やしていることがあるかもしれない。その一方で、2019~2020年の予算では政府が所得税の減税を行い、予算の黒字化を目指し、民間企業の賃金引き上げも期待できる(この日、民間のWestpacが発表した豪の消費者センチメントは来年度に減税を行うことを受けて1.9%改善していますが、それでも過去の平均値を下回ったままです)。
(3) 住宅価格の下落の影響は、シドニー メルボルン共に大きく影響を受けているが、シドニーの方がより深刻であり、その事はそれぞれの地域の消費者支出にも表れている。
(4) 以上から、我々の目標を達成する為に満足のいく金融政策がどういうものかを判断する上で、現在は非常に重要な局面にいる。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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