2019/04/04 05:40 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、売り家広告件数前年同月比+4.8%
昨日、民間の住宅リサーチ会社SQM Researchが発表したメルボルンの3月の売り家広告件数は1年前に比べて25%増加しました。首都キャンベラでも前年同月比21.4%も増加しています。
地域別では、メルボルンでは売り家広告件数が前月比8.3%増加し、キャンベラでは6.3%増加し、シドニーでは5.9%増加しています。
豪全体では、売り家広告件数は、前年同月比4.8%増加して343,000件となり、ほとんどが希望する値段で売れない家、あるいは銀行の借り入れ返済に困った物件となっています。 更に、5月の総選挙で野党の労働党が政権を担う事になれば、税制面での優遇がなくなるとの思惑が広がり、投資用住宅を中心に売り急ぎが増加しています。
SQM Research のマネージング ディレクターLouis Christopher氏は
(1) 過去の売れ残りに加えて、ここにきて新規受託販売の成約率が下がっている為、更に売り広告物件が増加している。
(2) 全体として、売り家広告の物件には値下げ圧力がかかり、市場の実勢に合わせようとしているが、まだその乖離が広がったままである。
(3) 主要都市の一個建て住宅で前月比平均0.3%の値下げ(前年比7.2%の値下げ)、マンションなどの集合住宅で同平均1.2%の値下げ(同3.4%の目下げ)となっている。
(4) しかし、我々として、2022年頃にかけて更に8~15%の住宅価格の下落があると考えている。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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