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2019/04/03 05:34  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA、政策金利据え置き


おはようございます。

昨日、RBAは定例理事会を開催し、本日の本年度予算発表を前に現行政策金利の据え置きを決定しました。 事前の市場関係者の予想は、一人のエコノミストを除いて政策金利の据え置きでしたのでほぼ予想通りの結果となっています。理事会後の声明の主な内容は以下の通りです。

(1) 本日の理事会において現行政策金利1.5%の据え置きを決定した。豪の家計支出が、家計の可処分所得の減少と住宅市場の低迷を受けて弱くなっている。加えて、干ばつの影響で農家の生産は落ち込んでいる。
(2) その一方で、公共事業によるインフラ投資は高水準にあり、民間の設備投資も堅調に推移している為、労働市場の引き続きしっかりしている。

尚、短期金利先物市場では、9月までに政策金利0.25%の引き下げを織り込んだ水準で取引されていますが、今回の理事会後の声明では、政策金利引き下げに関する言及や示唆はありませんでした。

また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が、発表した2月の住宅着工許可件数は前月比19.1%増加しましたが、前年同月比では-12.5%となっています。内訳としては、一戸建て住宅着工許可件数は前月比3.6%減少しましたが、アパートの着工許可件数は前月比64.6%も増加しています。

更に、この日、民間の住宅リサーチ会社CoreLogic が発表した3月の住宅価格は前年同月比6.9%下落し、10年前の世界金融危機以降で最も悪い数字となっています。

また、UBSが顧客向けに出したレポートでは
(1) 今後、住宅価格は更に14%程度下落すると予想している。
(2) 2019年の豪のGDPは+1.9%と失速する。これに伴って失業率も上昇して、RBAは7~8月に政策金利の引き下げがあるだろう(場合によっては更に時期が早まる)。

と述べています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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