2019/03/19 05:35 | 昨日の出来事から | コメント(0)
UBS、豪の政策金利1%まで引き下げを予想
昨日、民間のUBSが今後の豪経済の見通しに関するレポートを出しました。
その中で、UBSのチーフ エコノミストは以下のようなコメントを出しています。
(1) RBAは、今後、政策金利を有効に機能させるために現行政策金利1.5%を段階的に1%程度まで引き下げるであろう。場合によっては、必要であれば更に引き下げることもあると見ている。
(2) RBAは、現在の住宅市場の低迷を安定化させるために0.5%の政策金利を引き下げる必要がある。事実、世界金融危機の後、当時のRBA総裁Philip Lowe氏は「政策金利1%程度場合によってはそれ以下もあり得る」と表明しており、豪の政策金利において1%以下もあり得ることを示している。
(3) 2018年後半の経済成長率は+0.9%と世界同時金融恐慌以来の低い水準である。背景には住宅市場の暴落があるが、今の処、この調整局面安定化の兆しが見えていない(まだ下落が続いている)。従って、RBAは金融面からこれを下支えする必要がある。
(4) 我々としては、RBAは5月と7月にそれぞれ政策金利の引き下げを見込んでいるが、労働市場(失業率)が2か月連続で悪化するようであれば、その時期は更に早まる可能性があるとみている。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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