2019/02/13 05:36 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月の住宅ローン貸し出しは前月比-6.1%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の12月の住宅ローン貸し出し件数は、季節調整後で前月比-6.1%でした。事前の市場関係者の予想は-2%でしたので予想よりも悪い数字となっています。また、投資用住宅ローンの貸し出し額は前月比4.8%減少しています。
豪金融監督庁とRBAが銀行の投資用住宅に対する安易な貸し出しを厳しく監視してきた事、加えて長きに亘る不適切な銀行経営に対する批判から銀行は住宅ローンを極端に抑制した結果、豪の住宅価格は大きく下落しています。
この日、UBSが豪の住宅市場に関するレポートを発表し、その中で、「住宅価格はこの1年で14%下落している。背景には投資用住宅の貸し出しがこの1年で28%下落し、自宅用住宅でも16.2%も減少している。 特に、投資用住宅の比率が2015年の40%強を占めていたが、現在は28%に低下したが、それでも他の国に比べてその割合が高い。我々としては、住宅価格の高値からの下落幅は、当初の20%から30%に引き上げた(更なる下落リスクがある)」とコメントしています。
こうした事から別のNABのチーフ エコノミストAlan Oster氏は、「我々は、『次にRBAが政策金利の変更をするとすれば、2020年に政策金利を引き上げる』としてきたが、最近の景気指標の悪さから「2019年後半には政策金利の引き下げがある」と政策金利予想を見直す」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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