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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/05/14 05:21  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、4月の失業率は5.4%と前月を変わらず


おはようございます。

昨日、オーストラリア統計局が4月の失業率を発表し、雇用者数は市場予想よりも多い33,700人増えたものの、失業率そのものは前月と変わらない5.4%でした。 内訳的には、正規雇用者が37,500人増えて、パートタイム雇用者が3,800人減った形になっています。 また、今回の数字では、先月の雇用統計をリバイスし、先月の失業率5.3%を5.4%としています。

昨日は、雇用統計の発表の30分前に、RBAのassistant governor Philip Lowe 氏が「現在のヨーロッパのソブリン リスク問題を鑑み、来月の理事会では政策金利を据え置くかもしれない。」と示唆し、これまではオーストラリアの経済に関係ないとしてきたヨーロッパのソブリン リスク問題に初めて配慮を示しました。

市場関係者の間では、引き続きタイトな雇用や資源価格の上昇がインフレ上昇につながる可能性があるものの、RBAは当面は金利を据え置くのではないかとの見方が広まってきています。

RBC CapitalのエコノミストSu-Lin Ong氏は、

(1)今日の雇用統計の数字からは、引き続きインフレ懸念が残るものの、今はグローバルな要因(ヨーロッパのソブリン問題)が最優先である。

(2)RBAは、第2四半期のインフレ率が発表される8月までは、金利を据え置くのではないか。

また、UBSのチーフ エコノミストScott Haslem氏は、「これまでの緩やかな小売売上げ、個人の住宅ローン申請の失速を背景に、RBAは今後、金利を据え置くであろうとの見方を今日の雇用統計の数字によって変更するに至らなかった」と、コメントしています。

一方で、今週初めに連邦政府は、今後の長期的な失業率の見通しを見直し、2010−2011年は、5%程度の失業率で推移し、それ以降は4.75%で推移するとの見通しに変更しています(これって、あまりにもザックリし過ぎていると思うのですが、、、)。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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