2019/02/08 05:28 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第4四半期のビジネス コンディションは5ポイント下落
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した2018年第4四半期の豪のビジネス コンディションは第3四半期の+13ポイントから+8ポイントに下落しました(ちなみに第2四半期は+16ポイントでした)。
また、第4四半期のビジネス信頼感指数は、第3四半期の+3ポイントから+1ポイントに下落しています(第2四半期は+7ポイントでした)。
NABのチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) 今回の数字から、今後、ビジネス信頼感指数、ビジネス コンディション共に更に下落する事が予想される(下げ止まり感が出ていない)。
(2) また、最近の経済指標では、小売売上が弱含み、住宅建築(特に投資用マンション投資)が急激に落ち込んでいる。 更に海外では、中国経済の失速が今後の経済の見通しを暗くしている。
(3) 今の処、労働市場はかなり堅調であるが、将来的には労働市場も低迷するリスクが増加すると見ている。
また、この日、民間のHIA(オーストラリア住宅協会)が発表した1月の建築インデックス(Housing Industry Association Australian construction performance index)は、前月比0.5ポイント上昇し43.1ポイントでしたが。引き続き景況感の分か目である50ポイントを大きく下回ったままです。 この指数では、50ポイントを下回ると将来の見通しに対して悲観的であることを示し、50ポイントを越えると楽観的であることを示しています。
特に、投資用アパート建築に関しては、前月比1.6ポイント下落して24.9ポイントとなっています。尚、一戸建て住宅の指数は1.9ポイント下落して34.4ポイントとなっています。
HIA のシニアエコノミストGeordan Murray.氏は「シドニーとメルボルンの低迷ぶりが業界全体に重くのしかかっている」と指摘し、「住宅供給過剰感が住宅価格に反映されて、賃貸住宅の家賃の伸びは緩く、主要都市の標準的な住宅価格も下落している」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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