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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2019/01/24 05:39  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

12月の小売売上指数は+0.4%


おはようございます。

昨日、民間のNAB(national Australia Bank)が発表した12月の豪のNAB Cashless Retail Sales Indexは11月の+0.5%から+0.9%増加しましたが、これをABS(オーストラリア統計局)の算出方法に当てはめると12月の豪の小売売上は、前月比-0.3%と予想されています。背景には、クリスマス、及び年末年始の売り上げが伸び悩んだことがあります。

NABのチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) 12月の小売売上は、11月頃から低迷し、12月はそれが鮮明に表れてかなり悪い数字になりそうである。

(2) 背景には、賃金の伸び悩み、シドニー、メルボルンを初めとする住宅市場の低迷があり、消費者は支出に対して非常に躊躇っている。

(3) 豪経済は、引き続き成長を続けているが、2018年3四半期のGDPが下方修正されたのは、個人消費の低迷と住宅市場の冷え込みによるところが大きい。 従って、我々はRBAによる政策金利の引き上げは2020年後半までないと考えている。

尚、政策金利の変更につきましては、AMP CapitalのエコノミストShane Oliver氏が「住宅市場が、今後、当初予想の高値から20%の下落から25%程度まで下落すれば、住宅価格の水準は2014~2015年頃の水準となり、RBAは政策金利を2回引き下げて(2019年8月と11月)、政策金利は1%に可能性がある」と指摘しています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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