昨日、現在行われている政府による銀行監査「The Hayne royal commission」のミーティングのRBA総裁が述べた主な内容は以下の通りです。

（１） 我々は、主要銀行が当局による貸し出しルールの厳格化と政府による銀行監査「The Hayne royal commission」によって、極端に貸し出しが抑制されていると考えている。

（２） 貸し出しの中には、よいローンやリスクがそれほどない貸し出しに対しても抑制されている例が散見され、現在のローン状況はかつてない程の貸し出し抑制となっている。

（３） 投資目的に貸し出しは極端に弱含んでいるが、一方で持ち家のローンに関しては年率＋５～６％で推移している。

（４） 最近のRBA理事会では、「主要銀行は大企業に対する貸し出しに対しては積極的になる一方で、中小企業に対してはそうした動きは広がっていない」との指摘があった。

豪政府は、今年に入って中小企業の貸し出しと株式による資金調達を推進する為に、UKモデルのプライベート　エクイティ　ファンドを始め、更にはAUD2bnの豪企業の証券化ビジネスを立ち上げていますが、今の処、功を奏していません。