2018/12/11 05:33 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月の住宅着工許可件数は+2.2%
昨日、ABSが発表した2018年10月の豪の住宅着工許可件数は前月比+2.2%でした。 事前の市場関係者の予想はー0.4%でしたので、予想以上に強い数字に市場は驚きをもって捉えられました。 しかし、市場関係者は「今回の上昇は、市場が急落した後の一時的なリバンド(dead cat bounce)として捕らえており、豪の住宅市場の下落はまだ続いているとの認識で一致しています。
St Georgeのエコノミストは
(1) 今回の数字の上昇によって、住宅市場が更に下落するというシナリオに変化はなく、dead cat bounceに過ぎない。
(2) 理由としては、事前の住宅販売が軟調である事、オークション成約率が低迷している事、住宅価格が下落していることがあり、今後、住宅市場が反転する兆しがまだないからである。
(3) 個人の自宅所有の住宅ローン認可額は3.5%増加している一方で、投資用住宅ローンの認可額は前月比0.6%減少している(現在の住宅市場の低迷は、主に投資用住宅の低迷にある)。
また、JP MorganのTom Kennedy氏も「住宅市場のデータは、月によってブレる傾向があり、10月のデータだけで2019年にかけて住宅市場の低迷が続くとの見方を変えることにはならない」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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