2010/11/05 05:54 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、住宅着工許可件数、15カ月ぶりの低い水準
一昨日、ABS(オーストラリア統計局)は、8月から9月にかけて一戸建て及びアパートの建築着工許可件数が、季節調整後で6.6%落下したと発表しました(事前のエコノミストの予想はプラス1%の予想でしたので、予想以上に住宅部門の落ち込みが顕著になっています)。 特に民間部門の住宅着工許可件数は、前月比マイナス2.2%で前年同月比14.1%の大幅な下落となっています。
ANZのエコノミストDavid Cannington氏は、
(1)この数字は、既存の住宅価格市場に対してしわ寄せが来ることが予想され、賃貸住宅の空室率の下げ、及び賃貸住宅の家賃上昇圧力となろう。
(2)今回の数字は、今後の住宅着工や投資物件としての住宅取得を弱気にさせ、2011年の景気に対してもネガティブに影響を及ぼすであろう。
とコメントしています。
一方で、JP MorganのエコノミストBen Jarman,氏は、
(1)今回の数字には、一部にテクニカル的な要因があるものの、それを勘案しても9月の数字は景気にとって弱い数字である。
(2)また、今後6カ月以上、住宅価格は横這いで推移し、個人所得の増加や低い失業率を背景に再び住宅価格が上昇し始めるのは2012年以降であろう。
とコメントしています。
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