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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/11/08 05:30  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、10月の求人広告件数は0.7%減少


おはようございます。

昨日、民間のANZ バンキング グループが発表した10月の新聞及びインターネットを通じて行われた広告件数は、9月に比べて0.7%減少しました。 これで過去7カ月の内、6カ月広告件数が減少したことになります。

市場関係者は、求人の減少は鉱山部門とあまり関係のない地域で著しく、また、最近のヨーロッパの混乱や中国の経済成長率が鈍化している事が背景にあるとみています。
ANZの head of Australian Economics and Property Research のIvan Colhoun氏は「求人広告件数の減少は、今度2012年半ばにかけて失業率が5.5%程度まで押し上げる可能性を示唆している」とし、「失業率の上昇に伴って、今後は賃金やインフレの上昇率はより緩やかなものになり、政策金利は、更に引き下げられる可能性がある。 しかし来年の2月までは現在の政策金利を維持するであろう。」とコメントしています。

豪失業率に関しては今年の4月は4.9%でしたが、直近(9月)の失業率は、5.2%でした。
今週の木曜日に10月の失業率が発表される予定ですが、事前の市場関係者の予想では5.3%に上昇するとの予想が中心です。

Commonwealth SecuritiesのチーフエコノミストCraig James氏は「労働市場の失速が、豪経済の成長のモーメンタムを削ぎ落とし、今後、更なる金融緩和も視野に入っている:Another rate cut remains on the radar screen」とコメントしています。

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