2009/10/21 06:59 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、10月の議事録から
昨日、今月のRBAが公定歩合の上げを決定した時の議事録が公開されました。
主な内容は以下の通り。
(1)まず、インフレの増加が今月の公定歩合上げの決定的な要因であった。
(2)現在のインフレ率は、目標とするレンジを超えているが、一方で来年には、目標とするレンジに収まってくるものと思われる(ちなみにRBAが望ましいとするインフレ率2−3%に対して、2009年第2四半期のインフレ率は3.9%でした)。
(3)非常に低い金利で長期にわたり維持することは、中期的なインフレのレンジを維持できなくなる恐れがある。
(4)インフレ予想が再び上方修正され始めると、2011年にかけて再びインフレは上昇し始める可能性がある。 現在RBAが予想しているインフレ率は、2010年と2011年ともに2%の水準を想定している。
(5)非常に大きな景気拡大政策は、経済の中に不均衡を引き起こし、結果として経済を悪化させる可能性がある(政府のこれ以上の景気刺激策を暗にけん制した形)。
となっています。
来週には、第3四半期のインフレ率が発表されることになっていますが、市場関係者の中には(例えばUBSのチーフエコノミストのScott Haslem,氏)、11月の金融政策決定会合で50bpの公定歩合の上げもありうるとしています。
為替市場も、豪ドルの更なる金利高を期待し、対米ドル、対円に対して強含みで取引されています(詳しくは、通貨毎のマーケットレポートをご覧ください)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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