2018/09/28 05:59 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、住宅価格の調整は2020年頃まで続くか
昨日、民間のANZが今後の豪の住宅価格に関するレポートを発表しました。その主な内容は以下の通りです。
(1) 豪の住宅価格の調整局面は、当初の予想よりも長引き、2020年頃までかかる可能性がある。具体的には2018年に4%下落し、2019年には2%下落するであろう。2020年にはフラットになり、住宅価格の調整が終わると見込んでいる。
(2) 特に、シドニーとメルボルンは、これまでの上昇幅が大きかったためその反動も大きく、それぞれ10%程度の下落を予想している。また、鉱山関連産業のある西オーストラリアやダーウィンでも住宅価格の調整は続くであろう。
(3) こうした背景には、住宅ローン(特に投資用住宅)に対する銀行の貸し出し抑制、更には、住宅市場の景気循環、そして最終的にはRBAによる政策金利の引き上げ期待がある。
(4) 最近では、住宅開発のプロジェクトの凍結が目立っている。また今後の建築プロジェクトの見通しが立たず、2019年から2020年にかけて低迷が続くであろう。
(5) これまで投資用住宅を中心に調整局面が続いているが、個人が所有する一戸建て住宅については、今年の6月にピークを付けたようである。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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