2018/07/31 05:43 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の新規住宅販売は前月比+2.0%
昨日、民間のHIA(Housing Industrial Association: 住宅産業協会)が発表した6月の豪の新規住宅販売件数は前月比+2.0%で、今年初めて前月比プラスとなりました。 これは豪の会計年度が2017年7月~2018年6月である為、期末を前に在庫整理的な値引きして販売を伸ばした要因があります。また、これまで大きく下落していたシドニーのあるNSW州では売り上げが反転した事もプラス要因に働きました。
しかし、今年の会計年度(2017年7月から2018年6月)の実績は、前年対比で5.3%下落し、下半期(2018年1月~2018年6月)では前年同期比で2.9%の下落となっており、下落傾向に歯止めがかかっていません。
HIAのエコノミストTim Reardon氏は「この1年で住宅市場の環境が大きく変わった。その背景には、金融監督庁が銀行の住宅ローン貸し出しを厳しく監視したこと、更には、政府による銀行経営に対する監査が現在行われていることがある」と指摘する一方で、「それでも今年度の実績は過去10年の実績平均値を上回った水準で推移している」と述べて、住宅市場そのものが低迷しているのではなく、あくまでも住宅市場の景気循環的な調整局面との見方を示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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