2018/07/04 05:37 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA, 現行政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行政策金利の維持を決定しました。 これによって23か月連続で現行政策金利1.5%が据え置かれました。市場関係者は、世界の貿易を巡る経済環境が不透明である事、豪の住宅市場が調整期にある事、更には、雇用の改善がここにきて緩やかになっていることから現行政策金利の据え置きを予想していましたので予想通りの結果となっています。
理事会後のRBA総裁の Philip Lowe氏の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 世界経済の大きな懸念材料の一つは、アメリカの対外貿易政策の方向性がはっきりしないことである。また、エマージング市場では、それぞれの国の事情で景気失速要因を抱えている。
(2) RBAとしては、インフレや賃金が将来的には上昇すると期待しているが、その勢いは引き続き緩慢なものに留まっている。
尚、豪の短期金利先物市場では、2019年6月に政策金利0.25%引き上げの16%を織り込む水準で取引されています。また、為替市場では、豪ドルが対米ドルで朝方には0.73ドル近辺まで売られていましたが、RBAの定例理事会後は0.73ドル台後半まで買い戻されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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