2009/10/18 09:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
各国別、人間発展度インデックス比較?!
先週の経済雑誌エコノミストに国連が1975年から統計を取っている各国別人間発展度指数(Human Development Index)が掲載されていましたので、ご紹介します。
この指数は、寿命と進学率、識字率、そして購買力調整後の一人当たりのGDPを基準に算定されています(私には、人間の発展度指数といった尺度そのものに強い違和感を覚えるうえに、このようなファクターで人間の発展度を計算することに大きな疑問を感じますが、国連としては、各国の平均寿命(保健や衛生)、識字率を含めた教育、そして経済の充実を包括的に比較する尺度として採用したのだろうと思うのですが、それにしてもあまり感心しないネーミングです)。
さて、各国別のランキングですが、1位はノルウエー(一人当たりのGDPは5.34万ドル)で、次にオーストラリアが2位(同3.49万ドル)、カナダが4位(同3.58万ドル)、オランダが6位(同3.87万ドル)、フランスが8位(同3.37万ドル)と続き、そして日本は10位(同3.36万ドル)にランクインしています。アメリカは13位(同4.56万ドル)、ニュージーランドが20位(同2.73万ドル)、イギリスが21位(3.51万ドル)、そしてドイツが22位(同3.44万ドル)となっています。 とはいっても、このドイツまで上位22カ国の指数はほとんど横並びでほとんど1近く、これらの国は、また同時にOECDの主要国でもあります。
ここからは、急激に指数は落ちて、中国の指数は0.8割れですが、それでも前年の99位から92位(同5,400ドル)に躍進し、インドは同0.6で134位(2、800ドル)、アフリカのナイジェリアの指数は0.37で182位(同60ドル)となっています。
このことから感じたことは、
(1)OECD加盟国とそうでない国とでは、まだ、その格差が歴然としていること、
(2)OECD加盟国内では各国の其々の事情はあるもののそれほど大差がないこと、
(3) OECDの中にあって、日本はOECDの中でも上位に位置するのではないかと、私は考えていたのですが 実際は10位であり、他の主要G8(もう死語になりつつありますが)メンバー国も、フランスの8位、アメリカ13位、イギリス21位、ドイツ22位と、意外と高くないことに驚きました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。