2018/06/07 05:49 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、住宅価格の調整は長引く?!
昨日、ANZグループは今後の豪の住宅価格に関するレポートを発表しました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) 豪の住宅市場の調整局面は、予想以上に長引く可能性があり、ここにきて下落幅が加速してきている。シドニーでは2017年のピーク時に比べて4.2%下落し、メルボルンはこれを更に下回る水準まで下落している。豪の州ごとの住宅価格の平均値ではピーク時対比で3.1%下落している。最も下げ幅が大きいのは西オーストラリアの11.6%で、これに続いてNSWの8.2%の下落となっている。また、オークション成約率では2月の66%から5月は58%と2013年年初以来の低い水準に留まっている(住宅価格上昇期の成約率は70%を越えていた)。
(2) 我々は、2018年当初、監督官庁からの更なる金融引き締めがなければ、豪の住宅価格は安定的に推移する事によって調整局面は終わり、年末にかけては緩やかな価格上昇が始まり、来年以降は過去の平均的な上昇率で住宅価格は上昇すると予想していた。しかし、こうした予想に反して、豪の住宅市場の調整局面は更に長引き、現時点ではいつ調整局面が終わるか見通せない状態である。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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