2018/05/16 05:09 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、定例理事会議事録から
昨日、5月1日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) 失業率が緩やかに低下し、インフレが中期的目標水準である2~3%の半ばに向かって回復する事が期待される中、理事会のメンバーは、政策金利を近い将来変更する必要はないことで合意した。
(2) 理事会メンバーは現行金融政策を維持する事が妥当であると判断し、その事が景気の安定とより確実な景気拡大に寄与すると確信している。
(3) RBAとしては、家計部門の低い賃金上昇と記録的高水準にある家計の債務(主に住宅ローン)が、景気の足かせになる事を懸念している。
これとは別に、この日、RBA 副総裁Guy Debelle氏が講演し、その中で「より高い賃金上昇と、更に高い水準のインフレを達成する為には、更に時間がかかる」とコメントしています(政策金利の引き上げは、目標インフレを到達した後の話)。
こうした事を受けて、「RBAによる政策金利の引き上げは、今後、2020年までないかもしれない」との見方を示すエコノミストも出始めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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