2018/04/25 05:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2018年第1四半期のインフレ率は+0.4%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2018年第1四半期の豪のインフレ率は前期比+0.4%で、前年同期比で+1.9%でした。 事前の市場関係者の予想は、前期比+0.5%で前年同期比では+2.0%でしたので事前の予想を下回った形になっています。
また、エネルギーや生鮮食料品を除く2018年第1四半期のコア インフレは前期比+0.5%で前年同期比では+2.0%でした。こちらは事前の市場関係者の予想通りの数字となっています。
主な内訳としては、ガスなどの家庭用エネルギー代、教育費、野菜、医療費関連が価格上昇した一方で、旅行、コンピューター関連、家具などが下落しています。
CommSec のチーフ エコノミストCraig James氏は「RBS総裁は、『インフレ率で+2.5%、賃金上昇率で3.5%を見たい』と言っている。 今回の数字は、RBAが目標とするレンジの下限に留まっており、当面は現行政策金利1.5%が維持されるであろう」とコメントしています。
また、JP Morgan のエコノミストBen Jarman氏は「教育、健康、輸送関連の価格が大幅に上昇したにもかかわらず、2018年第1四半期のインフレ率は殆ど上昇していない。背景には、2017年の労働市場が好調だったにも関わらず、賃金が上昇しなかったことがある。特に、サービス関連の賃金が上昇していない」と指摘する一方で、「こうした賃金上昇の緩みは、雇用が将来的に緩やかに増加する過程において、永遠に続くことはない(いずれ上昇する)」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。